国の行方を左右する分岐点になるであろう国政選挙が近づいている。熱を帯びているのは(選んで欲しい人たち)であって、決して(選ぶ人たち)ではない。いやいや、(選んで欲しい人たち)でさえ、いまや疲弊しきっているように見える。実は誰も、難しい舵取りを迫られる現況を引き受けたくはないのではないかとさえ思える。後援会の手前とか権力・肩書き・待遇などの特別扱いの魅力に引き寄せられて名乗りを上げている人たちはいないだろうか?時の波に乗れそうだという計算づくの人はいないだろうか?
本当は誰にも一票を投じたくない。信じられるのは自分だけという社会にしたのは誰だ!財と肩書きにひれ伏す社会にしたのは誰だ!底辺のそのまた底辺に生きる者が、もはや方策無しという絶望を道連れにトボトボ生きなくてはならない社会にしたのは誰だ!そう糾弾しながら、そういう無責任極まりない船頭たちを選んだのは私たちだった。だからもう、変わりばえのしない顔ぶれの誰にも票を投じたくはない。
その国の政治のレベルは国民全体の意識レベルの反映というのが当たっているなら、現在の状況は、あまりにも悲惨だ。そして、そのことを否定できないでいる。
誰かを選べと言われても選択できるほどの差異を見出せないまま、投票日が近づく。このくそ暑いさ中に薄ら寒い投票行動が強いられる。
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