昨年2月、(私にしてみれば)突然の呼び出しから始まったマンション管理組合理事の任務。住民が順番に回して行く取り決めになっているので断ることはできないが、ほぼ10年以上の間隔をおいてとなると自分の番が回ってきていることなどすっかり忘れている頃に呼び出しがかかる。
今回は、まだ私が健康なうちに順番が回ってきて良かったと思っている。しかし、次の順番となると引き受けられるかどうかわからない。超高齢化社会は身近なところで現実のものとなっている。集合住宅という住まい方やそこで暮らす為に果たさなくてはならない住民義務としての理事・役員ボランティアの可能性など、今回の理事任務中に再認識した問題は多かった。
夫亡き後、幼児二人を抱えて何でも自分ひとりで処理してきた暮らしぶりによって私に蓄積された社会的感覚や生活知識を客観的に自覚したことは収穫だったのかもしれない。今さら生き方を変えることはできない年齢になって、これまで通り"一心不乱"に生きて行くことも悪くないと思えるようになった。
1年前の不安を思い起こすと、今日の日の心の平安が嘘のように感じられる。「案ずるより産むがやすし」とはこういうことかと、今なら言っても差支えないだろう。
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