いつまでインターネット住民でいられるか

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 あることがキッカケでホームページ発信を始めたのが2001年。今年で19年間インターネットに住所を維持している。何度か抹消しようと思ったこともあるが、消すことはいつでもできると思い、その都度、抹消を思いとどまってきた。

 その間、ネット上の発信ツールはどんどん変化している。文章中心から画像や映像が喜ばれるようになった。忙しくネットチェックする人にとってパッと見てサッと次に移れるコンテンツは暇つぶしに最高なのだろう。深く読み込み深く考えることは求められない時代になっている。


 昨年暮れ、日本の子供たちの学力の中で読解力が特に低下していることが話題になった。そうだろうなあ・・・と思う。仕事上若い人とやり取りする機会が多いのだけれど、会話がスムーズに運ばないと感じることが増えた。それは自分が年配者だからだろうと言われれば、それもそうなのだが、若い人たちが『雑談』できなくなっているのではないかと思う。彼らが多くの時間を費やすのはスマホとの会話であって、スマホは切り返してくることもないし、こちらの共感を発声して知らせる必要もない。黙って無表情にスマホの画面を見つめていればいいだけだ。


 そんな現代の風潮に何かひとこと言おうという気はない。あらゆることは「なるようになる」のだから、じっとその行方を見守りながら対処していくしかない。


 昔、ある新聞社系のカルチャーセンターに登録して文章通信講座を長い間受講していたことがある。いろいろ勉強になったと思う一方で、文章技法ではなく、私が表現した感情内容に関して批判的かつ反論的な添削がされることがあった。

 多くの人に読んでもらえる文章、多くの人の共感を得られる文章を書くのは簡単ではない。文章で何かを伝えることを仕事にしているなら、伝えたい内容や書く立場で作文技法は異なってくることは当然だが、私が文章を綴るのは、文筆を職業にしようと思っているからではなく、口下手な私が胸の内を表現できるのは文章しかないからだ。だからその内容にいちゃもんを付けられても困る。そんな理由もあって、私は長年続けた文章通信講座を止めることにした。


 いま、私に残された表現手段は、ホームページとブログへの投稿のみである。


 更新頻度が間遠になることが多くなっていたけれど、今年は少しがんばってみようかな。まだこの世の住人であることの証明のように、インターネット内の住所も存続させてみようと思っている。

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このページは、tsuyuが2020年1月 3日 09:29に書いたブログ記事です。

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