最近のニュースに接していると、次第に暗澹たる心持ちになってきます。
このところ毎日ニュースに取り上げられている舛添都知事のお金の問題に関しては、
彼に期待して票を投じた都民ならずとも腹立たしい限りです。
国会議員当時の政治資金の使い方については違法ではないような解説をされていますが、
違法でなければ何をしても良いのかという疑問と不愉快を感じる人は多いはずです。
そもそも、彼が政治資金を手に入れることができたのは、
我々の生活がより良い方向に向かうような政治を期待して票を投じた人々のお蔭で国会議員になれたからでしょう。
公用車を使えるのも、ファーストクラスの飛行機やホテルを利用できるのも、
暮らしの改善を期待して票を投じた都民のお蔭で都知事当選を果たしたからです。
ならば、彼には託された仕事があり、その任を遂行すべく日夜心を砕き、積極的に現場を視察しなければ、
現実的な政治的判断や政策の立案・実行は不可能なはずです。
まあ、このところ連日の報道を視る限りでは、
棚からぼた餅で手に入れた国会議員と都知事の座にあぐらをかいて、
ずい分安上がりに高級な趣味やレジャーを楽しみ、おまけに蓄財にも励まれていたようで・・・
桝添さんは確かに頭が切れる人なのでしょう。
でも、その明晰な頭脳の使い方は間違っていますよね。
少なくとも、大勢の人々の暮らしに関わる政治を託せる人物でないことだけはハッキリしました。
今の時代、そんなセコいことをする役職者は、世の中に名前を知られた人ばかりではありません。
私の身近なところでも、人の上に立つ地位にありながら、いい加減な仕事ぶりの人間は掃いて捨てるほどいます。
本当に、そんな輩は、文字通り「掃いて捨て」ることができたらどんなに良いだろうと思います。
多額の報酬を受け取る資格の無い人物が、能力に見合わない地位を手に入れているのを見ると腹が立ちます。
怒りを覚えますが、任命権や地位剥奪権を持たない人間としてはどうすることもできず、歯噛みするばかりです。
こんなことだから、社会が荒んでいくのは当然の帰結でしょう。
なんだか、人としてより良き方向めざして懸命に生きているのが空しいと思ってしまうこの頃です。
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