今、朝のニュース・バラエティ(テレビ)で東京中野区のJR線沿いの桜の枝が伐採された件を放送しています。
事前の住民説明も無く、開花直前の伐採であったことで、住民からの抗議が出ているようですね。
番組でもコメントされていますが、
桜に寄せる日本人の想いには格別のものがありますねぇ・・・
今回の中野区の桜に関しては樹齢50年の老木で、枯れた枝が被害を生じる前の措置だそうです。
★★★
私がマンション理事を務めていた時に、似たような問題で議論を重ねたことがありました。
我がマンションでは、建設当時に植えられた桜が毎年みごとな花を咲かせて住民を楽しませてきました。
若木のうちは「きれい、きれい」で済んだのですが、今や老木の域に突入し、さまざまな問題が発生するようになりました。
桜並木の一辺は個人経営の駐車場に面し、もう一辺の並木の横には電線があります。
10数年前から、駐車場の利用者から、桜の花びらが車に張り付くので何とかしてほしいという苦情が出るようになり、
近隣の一戸建ての家からも、花びらや枯葉が飛んでくるので何とかしてと言われ、
電線に覆いかぶさるようになった枝に関しては、公共の障害になるので当然対処せねばならず、
理事会としては、その調整に苦労したわけです。
案の定、枝払いすることに関しては住民から強硬な反対の意見が持ち上がりました。
理事会としては、迷惑を被っている方々と住民の双方と、時間をかけて話し合い、
花の無い時期に必要なだけの枝払いをすることで事態の終結をするに至りました。
桜は、その後もそれなりに花を咲かせてくれて、住民や通りすがりの人々の目を楽しませています。
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言いますが、意外にこの言葉が日本人の間に浸透しているようです。
だからでしょうか、桜を切ると、その木が終わってしまうような気持ちになる人は多いですね。
桜に寄せる日本人の思い入れは、その他の花とは別格のものがあります。
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