新聞の書籍広告にあった「自分の書いたものを本にしたい人必読の書」
といった宣伝文句に興味を覚えて読み始めた一冊。
読み応えあり。
ブログ人口が増え続ける現代において、
いずれは自分の本を世に出したいという夢を抱く人は年々増加していることと思われる。
事実、(あなたの原稿を出版しませんか)という誘いの広告を頻繁に目にするようになった。
最近は、デジタル文化が定着してきて、アナログな紙の書籍で読書する人が減少したり、
本そのものをじっくり読む習慣も廃れてきて、出版業界は低迷しているらしい。
そんな中、インターネットを利用して無料ブログでの発信者は増加の一途。
ブログは、リアル社会での交流や語らいが減った分、
どこかで誰かに自分のことを知ってもらいたいという現代人の欲求に応えている。
そうした社会背景を踏まえたこの作品は、大変興味深い内容を表現していると思った。
人に夢を売って、その代償としてお金をせしめる内容が延々と続き、
最期はどういう展開で終わるのだろうと思いながら読み進めたのだが、
最後の最後に救いが用意されていた。
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