定年後の再雇用ということで、可能な限り過去の経験を役立てたいという想いで仕事をしている。
一時期の不景気時代に採用が見合されたこともあって、職場は今、若い人たちが多数を占めている。
その結果、年寄りと若者を結びつける役割を担うはずの中間年齢層に人材が不足気味。
昔から、若い者が年寄りを冷笑するような傾向はあるとは言うものの、その傾向が近年顕著な気がする。
若い人たちはインターネットを使うことで、経験に裏打ちされた知恵を学ぼうとしない。
分からないことはネットに訊けば事足りると思っているように見える。
現場の中で成功も失敗も見てきた年配者に教えを乞うなんて発想は無いらしい。
インターネットの情報は、あくまで文字面であって、個別の事情を孕んだ各々の現場に即通用するものではない。
人間のやることは、目の前の人間の反応を観察し、それに対応することでしか適切な結果は導き出せない。
そのことを、最近は軽視され過ぎているように思う。
だから、私がいくら「誠意をもって奉仕的に」仕事を為したつもりでも、
最近の若い人たちにとっては、目前の処理事項が済めばOKで、
そこに誰がどう関与して自分の働き方はどうだったかなど気にもならないらしい。
インターネットを離れて、生身の先輩に真剣に向き合うことで得ることは多いはずなのに、
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