先月から、ある講座を受講しています。井沢元彦さんの「幕末長州列伝」がテーマです。幕末長州と言えば、吉田松蔭です。
この講座は大変面白くて、毎回の受講が楽しみになっています。
織田信長から豊臣秀吉へ、そして、徳川家康が天下を取り、その後、武士を中心とした長期の江戸時代が続いたのですが、黒船来航により日本は近代国家へと劇的な変動を遂げます。
歴史の解読は、識者それぞれの見解があろうかと思いますが、これまでは司馬遼太郎さんの司馬史観に影響されるところが大であったと思います。今回、井沢元彦さんのお話を伺いながら、新たな視点を発見できました。
そんな中で印象的なのは、現在の日本人の多くが無自覚に身に付けているであろう倫理観が、実は、江戸の礎を築いた徳川家康が奨励した朱子学に端を発しているのではというところです。
そもそも朱子学は儒教から発展した学問で、家康は諸国大名の謀反を封じる為に「主君に忠義を尽くすこと」を是とする朱子学を奨励し、それに基づいた幕府を頂点とする武家管理体制を敷いたのだそうです。
まあ、細かいところは私の記憶や理解の間違いも危惧されるのでここに書くことはできませんが、印象深く感じたのは(現代に生きる我々の考え方の根源が、実はそんな歴史の出来事から引き継がれている部分もあるのだなあ)ということの再認識でした。
最近はどこへ顔を出しても、集った人々は高齢者がほとんどなのですが、幾つになっても「知る」という知的刺激を受けることは面白いなあと改めて感じています。
コメントする