時々思い出す

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 今から25?6年前に読んだある本の中で、韓国企業のサムスンの台頭を予測し、日本企業の将来対策を促す内容に触れた。その当時は、日本の頭脳を信じるあまり、よもや今日のような事態にまでなるとは思わず、その著者のオーバーな見解と軽く読み流したような気がする。

 

当時、私はある大手企業の熱器具製造工場設計部の図面倉庫でパートをしていた。わずか3ヶ月間の短い勤めだったが、サムスンと同種の電化製品をも製造する会社であったので、この本の内容の一部が記憶に焼きついたのだろう。その企業は、このたび発表された年度業績結果において、赤字を出していない。この会社の社風に関する私のイメージは「ダサいけれども生真面目で地道」。

 

また、その ↑ 本を読む数年前に、こちらはテレビで視たのか本で読んだのか記憶は定かではないが、識者が「製造部門の海外流出で国内に製造業が失われた国は衰退する」と、その当時、人件費の安さで製造拠点を海外に移し始めた企業や、そのことに何ら手を打たない日本のあり方に警告を発していたことが忘れられない。ほぼ30年くらい前のこと。その例として、当時のアメリカの産業と経済を例にあげていた。

 

良きにつけ悪しきにつけ、日本はアメリカの5年・10年後追いをしているように思う。後追いなのだから、先行く者の失敗に学べば良いものをと思うのは浅はかな素人考えだろうか。

 

それにしても、識者の予見というのはさすがだと思わせるこの二つのことを、ここ30年来の日本の歩み方を眺めながら、時々思い出している。

 

それにひきかえ、いま現在、この先の社会を思い描けるような予見を示してくれそうな識者の存在は、有るや無しや?

 

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今日の夕陽

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このページは、tsuyuが2012年2月 5日 15:31に書いたブログ記事です。

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