元海軍関係者反省会番組を視聴して

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 ずしりと重いものを受け止めた三日間の視聴でした。

 先の戦争は何故始まり、どのように遂行され、如何なる方向で終結されたのか。全体を見通せるのは、時の司令に所属していた人物でしか語り得ない事柄です。軍部が国の中枢を支配する社会では、一市民は言うまでもなく、下部組織の人間ですら反発も抵抗もできなかったことでしょう。考えるだけでも恐ろしい社会です。

 全ての人間が同等の暮らしぶりができれば、また違った社会もあるのでしょうが、残念ながら現代で知る限りどこの国にも上下関係や格差はあるようです。そうなると支配する者とされる者が分かれるのですが、権力とは魔物で、それを握った人間に優越感情と特権意識を生じさせるのでしょう。「自分は特別に選ばれた優良なる存在である」との。

 組織の中での上下や学識教養など、作業をこなしていく上での便宜的な役割技術といった位置づけにしか過ぎず、その人間の人格や存在意義とは関係ないものだと思うのです。

 事を始めるなら必ず、事前の計画と進捗状況の見直し検討、そして事後は反省が為されなければ次につながらないと思います。その意味において、この400時間に及ぶ先の戦争に関する反省会テープが今後に生かされることを願わずには居られません。

 改めて、全ての戦争犠牲者に哀悼の意を表したいと思います。

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このページは、tsuyuが2009年8月11日 23:37に書いたブログ記事です。

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