昨日は上天気で、いつもの木の背景も青空。
今からもう50年近くも昔、私が子供だった頃は日本中が貧しくて、おやつもそうそう買えるものではなかった。
お腹が空いた。何か食べたい。でも、親は野良仕事で田んぼや畑で汗を流している。そんな時、小麦粉・卵・砂糖・塩それに重曹があれば自分でホットケーキもどきを作って食べたものだ。出来栄えは関係なく、何よりも甘いものが口に入れられる喜びと小腹が満たされる幸せをつかの間味わった。
先日のワラビをアク抜きした重曹が残っているので、昔を思い出してホットケーキを焼いてみた。昔と違って今回は、ヨーグルトと牛乳を加えてみた。バニラがあればもっと良かったかもしれない。
美味しい。重曹を使った香りが昔懐かしい。今回も、形はそれなりの仕上がりだが、まあまあの味わい。あえてベーキング・パウダーやホットケーキ・ミックスを買わなくても十分だと思った。
それにしても、昔の子供(つまり、私たち年代)は、早くから何でも自分でやっていたのだなあ、と振り返る。そういえば、薪でお風呂も沸かしていたしご飯も炊いていた。姉は私よりもっと台所が得意で、ホットケーキも上手く作れたし、夕食におかずも作っていたっけなあ・・・物には満たされない暮らしぶりだったけれど、それなりに楽しかった日々だ。
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