かつて劇場で観たかった映画を今晩、テレビで観ました。母の日が近いので、この時期に放映されたようです。肉親との永久(とわ)の別れの中でも、母親との別れは他に比べようも無く身を削られるような出来事ではないかと思います。それだけ絆が太く強い間柄なのですね。観終えて、しんみりしています。
翻って、我が身のことを考えれば、そろそろ私も、先に去り行くであろう母親としての自覚と準備に取り掛からねばと思っています。いえ、今すぐ死ぬというわけではありません。それは明日かも知れないし、10年先20年先もっと先かもしれません。しかし、人生半世紀を過ぎれば、これまでのクレシェンド記号は確実にデクレシェンド記号に変わっているのは否定できませんから。
映画では「時々、オトン」が登場していましたが、我が家は「最初だけ、オトン」だったので母子三人が四苦八苦しながら、それでも頑張って暮らしてきました。これからは、「一緒に暮らせて楽しかったね」という言葉でお別れできるように、日々を大切に笑顔で過ごしたいと思うのです。永久の別れは、人間誰にも、100%の確立で訪れるのですから。
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