「空ろ」


もの言いて  棘ある視線返されし  我、うつむきて  為すすべもなき     (’90  1/21)


もの思う自分を  うとましいと思う  それもまた思うことだと思う         (’90  1/21)


疑えばきりなし  人の心  花見ても  楽しまぬ日々あり             (’92  6/4) 


踏まれても   折られても  なお  根をおろし  花咲かせおり  露草の青 (’98  12/25)


哀(カナ)しみは  悲しみあまたありてこそ  我、人を皆  愛(カナ)しとぞ想う (’00  2/25)