隣のおじさん

まあ世の中色々なことがあります。

体格の良い、いかにも人のよさそうなおじさんが総理大臣になりました。
そんな人がいて、次は総理大臣になるかもしれないなんて思ってもみなかった人でした。
だいたい、この国のトップなんて、どうやって選ばれているのやら国民は皆知らないし、ほとんど関心も無いかのようです。
それでもこれまで何とか国が運営されてきたのは(選ぶ人・選ばれる人)に多少とも(自負と見識)があったからでしょう。
いま、このおじさんが率いる内閣の評判はあまりよくありません。と、マスコミは連日報道しています。
マスコミの報道をすべて信じるかどうかは別にして、総理大臣にはどんな人が良いのかという事を、このおじさんが考えさせてくれたことは確かです。

小柄な日本人が国際舞台で、一国を代表して写真に収まるときに引けを取らない体格の人がよいのか。はたまた、いまや実質的に国際共通言語となった英語を駆使して世界の要人と会話ができる人ならよいのか。歴史に名を残した政治家の係累なら確かといえるのか。霞ヶ関周辺の人間関係を上手く渡り歩ける才覚の人が頭角をあらわすのか。

誰かが言ったか言わないか、その国の行方を握る内閣のラベル(じゃなかった、レベルだった?)は、国民のそれに一致するとかしないとか・・・

いずれにしてもこの人、総理大臣ではなく「隣のおじさん」だったら、かなり気のいいおじさんと思えたかもね。

(2000/12/19)