「ムシ」(無視・無私・虫)


まあ、世の中いろいろなことがあります。

これだけたくさんの人がいて、たくさんの物があると(イイ=好)と(イヤ=嫌)の差が出てくるのは当然です。所詮は人の為すこと創るもののこと、何でもありは基本です。

(イイ)と思う気持ちを表に出し(イイ)と思うことを応援するのは、いっこうに構わないのです。

ただ、その声が大き過ぎて、(イヤ)という気持ちを表したい人の行動にブレーキをかけさせてしまうのは如何なものでしょう。

悪くすると(イヤ)という思いを閉じ込めさせてしまったり。

そんな中で「ヨ・イ・ショ」と、心にかけ声をかける思いで「イヤ!」と言った人を袋叩きにして、
あげくの果ては申し合わせてシカト(無視)をする。

「どこがどうイヤなの?」と尋ねようとはしないで・・・。

この国には、そんな風潮はないだろうか?

いまだに、大きいものは(イイ)、強いものは(イイ)、数が多ければ(イイ)としてはいないだろうか?

流れに沿う時もあればいい。時には流れに逆らうこともあっていい。

同じ(ムシ)でも、私は、(無視)より(無私)の方が(イイ=好)。

一寸の(ムシ=虫)にも五分の魂。  あゝ、これは(ムシ)違い。

(2001/05/17)