2025年(令和7年)9月30日(火)  仏滅      晴れ

 フライングで取得した7月の有給休暇に続き、今回二度目の療養休暇を申請するにあたっては術後の最悪事態を想定して3週間の有給休暇を申請した。すべてがスムーズに進行しているおかげで2週間の余暇時間が発生している。

 あれこれに対応するために走り回ってきた過去半生、長期にわたって暇を持て余すなどということはなかった。病気でもなければ自他ともに納得して休むことはなかっただろうなあと思う。


 姉二人が病気見舞いを送ってきた。
 私は病気が分かった時点から二人の姉に電話もメールも断っていたので、こちらから退院の連絡をした途端に全てを元通りにしたい思いで慣習通りの行動に出たものと察する。
 これ、これが嫌なんだよなあ・・・。そして、そのこちらの思いが伝わらないことにいつも歯がゆさを感じているんだよなあ・・・。

 私のことを心配してくれていることに偽りはないと思うが、冠婚葬祭の贈答習慣が、渦中にある人間にどれだけの負担を強いていることか!家族の人数が多かった昔なら、金品を送るにしても返礼するにしても誰かが担当してくれたであろう。いまや経済的にも時間的余裕から考えても、形式的な習慣贈答に対応することは、ある意味、ストレスになる。

 なんとか気持ちだけのやり取りで済ませないものだろうか。

2025年(令和7年)9月28日(日)  友引       晴れ

 6月半ば、仕事帰りに眼科を受診した。

 長年にわたり少しづつ見え方が悪化していることに気付いてはいたが、これも老化の一現象だと諦めざるを得ないものと腹をくくって過ごしていた。症状としては【文字が複数あれば中の何文字かが消えてしまう】【視野の中で対象物が固定しない(揺れる)】など。ハッキリした視覚情報の把握が困難なことや身体状況の微妙な変化もあいまって、最近では何となく人生の可能性を手放すことが増えていたように思う。


 その眼科は予約診療ではなくこちらの都合でその日受診ができる。ということで、大した期待も抱かずにフラリと立ち寄った6月の受診。私はその日最後の患者だった。医師の診断結果は「紹介状を書きますから脳のMRI撮影検査を受けてください」というもの。
 「え、眼科にかかって脳のMRIって?」と驚きつつも、翌日さっそく近くの総合病院でMRI撮影。

 【下垂体腺腫】という脳腫瘍が判明した。幸い良性腫瘍ではあるものの、それなりに大きな腫瘍の影が。


 それから始まって、事前の検査や診察や手術実施の日程調整などを経て9月半ばに入院・手術。術後の経過は良好で、術後10日で退院することができた。

 手術前に比べると段違いに体調が良くて、これってひょっとしたら内分泌関係が正常化したせい?などと考えている。目に見える傷病と違い内分泌関係のホルモンの作用に関しては日常生活の中ではなかなか気付かないのだけれど、けっこう全身状態のバランスを保つために重要な役割を果たしているのではないかと感じている。

 人生初の全身麻酔による外科手術を受け、早々と回復して日常生活を送ることができていることに感謝。


 たまたま昨日の新聞・読者投稿欄に採用された川柳にこんな一句があり目に留まった。

「病みて知る献身の愛の尊さを」埼玉県  恵村順一郎