2024年(令和6年)4月30日(火)  赤口     曇り                

気温が高めの日々が続いて、昨日今日は蒸し暑さも感じるようになった。

ここ1-2年ずっと個人的なことで心に引っかかる問題を抱えている。そうでありながら、40代50代のころとは少し違うなあと思うのは「思いつめないようになった」ということか。思いつめることができるほどのエネルギーが失われたということではないか、と考える。

かつて『鈍感力』をテーマにした本があったけれど、高齢になると自然に鈍感力が備わるのかもしれない。感受性の鈍化も悪くないと思っている。

一方で瞬間着火で怒りを爆発させる高齢者もあるのだけれど、これは気力・体力・判断力の衰えで思うようにならない情けなさを受け入れられない人が駄々をこねているようで、傍から見ると理解できないし許容できないので対応に苦慮する。

舅がそうだった。

結婚して初めて婚家先に帰省したとき、(誰が用意したものか忘れたが)皆で囲んだ食卓にバッテラがあった。舅の皿に取り分けたら「俺を殺す気か!!」と突然激怒された。周囲にいた姑や義兄や義姉の口添えもなく、私はとまどうばかりで返答に困った。その会食の後味は悪いものだった。

その後誰が教えてくれたのか忘れたけれど、舅がサバでアレルギー症状がでたことがあったと聞いた。それならそうと私がサバを取り分けた時に義家族のだれかが一言口添えしてくれれば良いではないか。義家族は誰もその場を取り為すことはなかった。そうした冷ややかな義家族のあり方は、その後の付き合いでずっと私を落胆させることになった。

結婚相手の親やきょうだいには結婚前に会って相手の家庭と自分との相性をしっかり確かめることは重要なことだったんだということに今頃気付いても遅いのだけれど……

2024年(令和6年)4月24日(水)  赤口     雨                

ほんとうに雨天曇天が続くこのごろ、気分はイマイチ。

後ろを向いてものごとを考えたくないし過去を振り返ってアレコレ考えている余裕もないというのが私のこれまでの人生。歩んだ痕跡の記憶はほとんど無いに等しい。それでも良いやと思ったのはいつ頃からだろう。そんなことさえ記憶にない。これからも前を向いて今とこれからのことに全霊を傾けて終わるような気がする。それはそれで幸せなのかもしれない。

以前、スケジュール帳の空いたスペースにシールを貼って楽しんでいたが2-3年前から小さなイラストを描くようになった。お手本はイラストレーターのカモさん。コミカルで愛らしいイラストを真似て描いている。パラパラと自分のスケジュール帳をめくるのが楽しみになった。
ささやかな自己満足。

テレビではそろそろゴールデンウィークの話が取り上げられているが、もともと旅行に関心の薄い私には関係ない。その間も仕事に行けることの方が嬉しい。

2024年(令和6年)4月10日(水)  仏滅     晴れ                

3月はずっと曇天と雨天が続いて肌寒さが心身に堪えた。桜も開花予想がどんどん遅れ、やっと満開と思ったら「春の嵐」で散り急いでいる。気候が荒々しく変化していることを実感する。

世の中何も解決も改善もしないままに過ぎている。気持ちの上がりようがないが、淡々とただ淡々と日々をやり過ごすしかない。

仕事は一年ごとの契約更新で、先日オンラインで契約を更新した。年齢による衰えを感じつつもまだ大丈夫そうなので、目標を75歳まで働くことに置いている。身体が丈夫であることに感謝。

勤め先マンションの子ども達の成長は早くて、つい先日まで赤ちゃんだった子が先日は小学校入学式を迎えた。我が子の成長はゆっくり見守れなかったのに……と思うと忸怩たる後悔の念が湧く。

あれこれの感慨を抱きながら、今年の桜を見上げている。