2023年(令和5年)10月24日(火)  赤口     晴れ             

 少しずつ編み進めていたかぎ針編みのカーディガンが仕上がった。この作品では脇部分を埋めるモチーフをどうつなぐのか悩みに悩んだので出来上がった時の喜びはひとしおだ。

 このカーディガンを着用する機会は無いかもしれない。たとえ着る機会があっても回数は少ないような気がする。それでも、何かを作る時間は楽しいし、完成の充実感は格別だ。


 ロシアのウクライナへの軍事侵攻に憤る日々が続いている中、今度はガザの民族主義団体ハマスが仕掛けたテロ行為からイスラエルの報復攻撃の映像が毎日テレビ画面から流されるようになっている。

 どちらの戦いも多くの犠牲者を出し続けている。悲惨極まりない映像を目にしながら、こんなことを命令する指導者が自らは安全な場所にいて指示を出していることが腹立たしくて仕方がない。

 難しいことが次々に発生しているいま、浅薄な頭脳では消化しきれない疑問や不安が募るばかり、

 たぶん今、世界は歴史の重大な1ページの真っ只中にあるのだろう。

2023年(令和5年)10月18日(水)  赤口     晴れ             

 昨日は人間ドックだった。終わってホッとしている。

 勤め人に人間ドックが義務化されてからというもの、私にとって年間行事で一番の不快事項になっている。健康管理には重要なことだし、受診できることは幸せなことでしょうと言われそうだけれど……

 私は現在幸せなことに健康に大きな支障なく機嫌よく過ごせているからこんなぜいたくなわがままを言えるのだろう。いずれ近いうちにどんな状況が我が身にふりかかるかは神のみぞ知る。だってそれなりの高齢者なんだから。


 それにしても、ウクライナで進行中の戦争にくわえてパレスチナとイスラエルの間も軍事的な衝突が勃発して、世界はますます混沌の様子を呈してきた。

 これから世界はどうなっていくのだろう。

2023年(令和5年)10月4日(水)  先負     雨  曇り             

 老化防止に編み物を再開して数ヶ月になる。材料費はかかるし、出来上がった作品を使用する人生の残り時間も限られているし、完成品がタンスの肥しになる趣味は終わりにしようと思っていたが、私が一番気が紛れるのは、やはり編み物しかないらしい。

 どうせ作るならと(いつか着るかもしれない)モチーフつなぎのカーディガンを編み始めた。

 編み初めて気付いたのは編み図の理解力の衰えと手運びの衰え。やはり老化は確実に進んでいると自覚。

 それで、案の定、大きな間違いをしてしまった。横に6枚のモチーフつなぎを1段で良い場所に2段編みつないでしまったのだ。何度も何度も編み図を確認しながら進めていたはずなのに……とガックリ。
 糸を切らずに編む場合は最終目から間違い部分をほどいて行けば良いのだが、モチーフつなぎの場合はちょっと厄介。1枚ずつ糸を切るのがモチーフつなぎなのでほどくのはけっこう難しい。

 どうしようかなあ、何とかほどかずにごまかせないかなあと思案したけれど、結局2段を切り捨てて新しい糸で1段を編みなおすことにした。ヤレヤレ。まあ急ぎの仕事をやりしくじったわけではないし、やってもやらなくても良いことだしということで自分を納得させている。

 老年学で現在話題の和田秀樹先生がおっしゃる通り、高齢になったら好きに生きることに罪悪感は持たないが一番!だと思うことにした。