2022年(令和4年)11月23日(水)  先負     雨      勤労感謝の日      

 冷たい雨が一日降り続いている。

 今日は71歳の誕生日。70歳の節目を超えて一歩を踏み出した。さあ、これからが日々「生きる」ことへの挑戦となる予感。老年医学の著書で近年注目されている和田秀樹先生が70代の過ごし方がその後の老いの暮らしぶりに重要なカギとなるようなことを書いておられるらしい。とはいえ、あまりそんなことを意識し過ぎると楽しくないから、私は「あるがまま」でいくつもり。

 昨日は自衛隊の大規模接種会場で5回目の新型コロナウイルス・ワクチンを接種してきた。その後の体調に変化はないので何とか無事にクリアできそうだ。
 それにしても、コロナパンデミックにもそろそろピリオドを打ってほしいと切に願うこのごろ。窮屈でしょうがない。とはいえ、現政権の情けなさを見ていると思い切った決断はできないだろうと思わざるを得ない。情けない限り。

 今月末をもって、仕事を一緒にやっているマネージャーが転職のために辞めることになった。これまで3人のマネージャーと仕事をしたが、その中で一番仕事しやすい若者だったので少々残念だが仕方がない。
 最初に組んだ男性も、その後、転職したらしいと聞いている。最近の若い人は一社に長く在籍するのではなく、より良い働き先があればサッサと転職をしていく現実が私の身近なところでも起きていることに時代の空気を感じている。
 まあ、それも仕方のない流れかな。寂しいけど……
 

022年(令和4年)11月16日(水)  友引     晴れ      

 昨日は雨。気温も低くてヒンヤリの一日だった。

 毎年のことだけれど、一年の終盤には次第しだいに気持ちが沈んでいく傾向がある。これはしょうがないけれど、やはりそうなってほしくはない現象。


 近年いわゆる使用禁止語なるものが次々に指定されていて、この言葉もその一つに入るのかもしれないが、あえて言おう。妄想だか信念だか知らないが、ウクライナに軍事侵攻をかけたプーチンは「馬鹿者」以外の何者でもない。国民の幸せと国の発展を念頭において、たとえ理念や主張に距離があっても世界諸国と対するに余裕をもって友好的に振舞っていれば今もロシアは世界の中で共産圏の盟主であっただろうに。今の戦争が終結に向かったとしても、もはやロシアの威厳は地に落ちることは必至。

 なんとも残虐かつ無戦略極まりない事態となりつつある現在、一人の生身の人間としてのプーチンは己の始めた所業をどう扱えば良いものか見えなくなっているはずだ。どうしようもない「馬鹿者」としか言いようがない。

 つくづく「頑なな年寄り」にはなりたくないものだと思う。




 在宅時間はほとんど世界情勢ウオッチに潰れるこのごろ。

2022年(令和4年)11月2日(水)  赤口     晴れ      

 10月になって急に気温が下がり始めた。時を同じくして、毎夜2時前後に一度目が覚めるようになった。この現象はここ数年、秋から春先にかけて生じる現象。自覚は薄いのだがきっと気温の低下に関係しているのだろう。そう思うのは、あまりにも寒さを感じ始めると押し入れから厚めの布団を引っ張り出して上に掛けると朝方まで眠れることが多いから。

 特に女性に多いのだが「私は冷え性でつらい」という声を聞く。足が冷えて眠れないらしい。幸か不幸か私は冷え性とは縁がない。子どもの頃から歩くことが苦にならないので、何をするにもどこに行くにも徒歩が一番乗り物二番でやってきた。きっとそれが現在の私の健康の源なのだろうと考えている。


 それにしても…もう11月か…早かったな…特に今年は。
 毎日まいにち、ロシアが(というよりプーチンが)始めたウクライナ侵攻の行方に関心を寄せ、何の関与もできない存在でありながら「ああでもない、こうでもない」と考えている。


 眠れぬままにつけっ放しの「ラジオ深夜便」の会話に途中から耳傾けた。歯切れのよい話しぶりの男声が聞こえた。どうも作家さんらしい。引きこまれてずっと聞いていると話題の中に三島由紀夫の事件などが出てくる。声の若々しさから名前も知らない年下の作家かと思っていたが、どうも同年代の人らしいと思い始めた。

 そのうち呼びかけるアナウンサーの言葉に「浅田さん」という名前が混じるようになり、ひょっとして、いやきっと、これは浅田次郎に違いないと思うに至った。どうりで話の内容がしっくりくるはずだわ。彼は私と同い年だと以前読んだ本の筆者経歴で確認したことがあるから。

 話の中に「束縛されるのは嫌だからね」という発言があり、強く共感を覚えた。


 ま、そんなこんなで今年も終盤。何も片付かないままに時は過ぎていく。いや、いま片付けるべきはプーチンの戦争だけであり、日常の凡々たる暮らしに片付けなどは特段の急務ではない。