2022年(令和4年)4月20日(水)  仏滅     曇り  雨        穀雨

 2月24日から始まったロシアによるウクライナ侵攻の先が見えない。それどころか、ますますエスカレートして泥沼化の様相を呈している。報道関係は毎日毎日戦況を伝え解説を繰り返している。そんな中で「プーチンのプーチンによるプーチンのための戦争」という言葉が最も真相に近いような気がする。

 狂信的な信念を実行しようとする独裁者が多くの人民を束ねる権力を握ることの怖さを目の当たりにしている。

 プーチンが始めた今回のウクライナ侵攻により世界状況は一変しそうな予感。日本も欧米に歩調を合わせて動いているが、そうした決定をくだしている日本の為政者たちに『その後』の展望は描けているのだろうかとの不安が拭いきれない。

 あまりにも平穏が続き過ぎた日本で、有事への備えが疎かにされ過ぎたのではないだろうか?自分は敵対的行動は何もしないと宣言した人間や国に対しては誰も手を出さないだろうと思うのはあまりにも“ナイーブ”な思考だったのではないだろうか?


 生き物は全て自らの生存の為に必要な場所や食料や力を奪い合って栄枯盛衰を繰り返している。ただ人間の場合はそこに“思想・信念”という抽象的で厄介な理由が関わってくる。


 人間とは……愚かな生き物かもしれない。