2020年(令和2年)3月31日(火)  仏滅      曇り



昨日、コメディアンでドリフターズのメンバーだった志村けんさんが亡くなったことが報じられた。
新型コロナウイルスに感染してから10日足らずの早い病状悪化での結果だったという。

テレビで拝見していて、この人はハチャメチャを演じて人々を楽しませているけれど、根は真面目な優しい人なんだろうなあと感じるところがあった。
「目は口程に物を言う」・・・志村けんさんの眼に、私はそう感じていた。
それだけに、彼の死にはとても大きな衝撃を受けている。

未だ正体に不明なところが多い新型コロナウイルスの蔓延に関しては、一人一人がどれだけ真剣に受け止めて行動に反映させるかが問われている。

有名無名、財の多寡、地位肩書の有無など関係なく感染の可能性がある新型コロナウイルスの脅威にさらされながら、
宮沢賢治の詩の一節にあるように、「オロオロ歩く」しかない現在。

人間も自然界の一生物に過ぎないことを再認識しつつも、自ら予防という行動ができる生物でもあると自覚したい。

2020年(令和2年)3月28日(土)  先勝      曇り



今日は、年度初めに設定してあった計画有給休暇取得の日で休み。
おりしも、東京都が新型コロナウイルスの爆発的感染の脅威が迫っているとして不要不急の外出を控えるように要請している週末と重なった。
しかしながら、明日は仕事に行かねばならない。

会社からは毎日の体温を報告するようにということで、これからしばらく毎朝の検温が必要になった。
今朝は36.3℃ということでセーフ。

☆ ☆ ☆

昨日、最寄り駅からの帰り道で山桜の画像をスマホで撮影していたら、
後ろを歩いていた若いママが連れていた2-3歳の女の子が「〇〇ちゃんも写したーい」と言っているのが聞こえた。
振り返ると、ママからスマホを受け取って、私が写していた山桜に向けているのが目に入った。

「山桜、綺麗ですね。上手に撮ってね」と言い置いて、その場を去った。


一日も早くコロナウイルスが収束して行きますように。
穏やかな日々が戻りますように。

2020年(令和2年)3月24日(火)  先負     晴れ  やゝ雲多し  昼過ぎパラっと小雨     桜満開



ここにきてやっと東京オリンピック・パラリンピックの延期または中止の話題が本格的になってきた。
政治的にも経済的にも影響が大きいとはいえ、誰が考えても「今年夏の開催は無理でしょ!!」という現状。
それなのに聖火は既に日本に届き、聖火リレーもトーチではなくランタンを車で運ぶ方式でスタートするという。
開催日時の最終決定が出るまでは聖火リレーのスタートを見合わせることはできないのかなあ・・・
どう考えても中途半端で打ち切りになることは目に見えているのに。

それにしても、
集団活動に参加すれば感染を拡げるから止めようという世界共通の自粛要請が為されているにもかかわらず、
日本国内では、この三連休の間に数千人規模の催しを実施したり、花見で宴会をしてみたりする人々がいたという。
何考えてんだろう、と呆れる。
他にも、新型コロナウイルスの流行が世界に広がり、特に欧米が感染状態深刻だというニュースが連日報道されているさ中に、
それらの国々にあえて出発して感染して帰国する人たちもいるようだ。

先日行った美容院でその話をしたら「そりゃあいるでしょう」と、この時期に海外旅行を止めないことを肯定するような返事が返ってきた。
私はその返答にショックを受けながらも反論はしなかったが、
多くの人に災厄をもたらすかもしれない行動は今は控えようという公徳心を望むのは難しい時代なのかもしれないと感じた。

人々(特に子供)に、自分の身に降りかかりそうな危険を避けようとする意識が薄れていることが気になり始めて年月が経つが、
今回のパンデミックの脅威に直面してもなお「自分は例外」くらいの意識でいる人がいるのだなあ。

人が百人いれば百人の判断があることは理解しつつも、
全体を俯瞰して賢明な判断をくだし、自らの行動を抑制できるために必要なのは、
人間としての基礎的な“教養”であり“品格”ではないだろうか。

2020年(令和2年)3月18日(水)  先勝     晴れ     桜開花



先の見えない新型コロナウイルスの成り行き。
毎日毎日その情報ばかりに注目していて、いい加減疲れた。

新型コロナウイルスのせいで無観客実施とはなったが、現在、大阪では大相撲春場所が進行している。
一週間くらい視ていると、いつもとは違う画面の雰囲気にも慣れてきた。

子どもの頃から大相撲をテレビ観戦するのは好きなんだけど、最近の相撲はガッカリすることが多い。
腰高く足は運ばず手ばかりで勝負をつけようとしている。
どちらの力士も相手の上半身(特に顔)をバチバチ叩(はた)くばかりで技がない。
しかも、土俵際に追い詰めたら追い詰めたで、不必要なまでの勢いで土俵から突き落とす。
当然のごとく負傷する力士も目立つようになった。

大相撲が始まるたびにテレビの前で不快感を覚えながら観戦することが多くなった。

昔は・・・と言い始めたら年取ったことよと言われても構わないから言いたい。
昔の大相撲はちゃんとまわしを取って四つに取り組み力と技を出し合う勝負のほうが多かった。
力が拮抗して長時間経過すると、途中で行司が両者を止めて再び組み合わせるという取り組みもあった。

なんだか相撲もつまらなくなった。

このごろ、いろいろなことが軽少短薄に思えてならない。
真面目とか一生懸命なんて、鼻先であしらわれるだけの生き方なんだろうなあ・・・
寂しい時代になったものだ。

2020年(令和2年)3月17日(火)  赤口      晴れ     彼岸入り



先週14日土曜日の午後には雪が降った。
2-3cmもあろうかというほどの雪片もハラハラと舞っていた。
昨年暮れからの冬を越して春本番になろうかという三月になって初めて見る雪だった。

そして昨日は暴風が吹き荒れ、電車のダイヤが乱れていた。

気象状況が荒々しい変化を見せるようになった。



☆ ☆ ☆

新型コロナウイルスの拡がりが欧米に及んで、感染者の増加が右肩上がりの様相を呈してきた今、WHOがパンデミックであるとの見解を発表した。
世界の視線が中国から離れた時点と符合するWHOの宣言に不信感を抱かざるを得ない。

国連にしてもWHOにしてもIOCにしても、お金がらみで動いている様子が垣間見える。
新型コロナウイルスが落ち着いたら、こうした国際機関の存在意義を問い直してほしい。

2020年(令和2年)3月11日(水)  赤口      晴れ    



今日は仕事が休みの日なのに午前4時前に目が覚めた。
つけっ放しのラジオから「ラジオ深夜便」の穏やかな語りが流れている。
今日は9年前に発生した東北大地震の特集をしている。

9年を経たとはいえ東北地方の復興はまだまだのようだ。
失われた建物や公的設備の復興もさることながら、
人々の心の傷が癒される状況にないことに胸が痛む。


ラジオ深夜便からは山田洋二監督のインタビューが聞こえてきて、
「コミュニティーが復興するとはどういうことか」「人々が求めているのはどのような街なのか」という話が語られる。
映画『男はつらいよ』の主人公である寅さんを例に引きながらの話に、私は内心で「そうなんだよなあ・・・」と頷(うなず)いていた。

寅さんは、とかく騒動をまき起こして周囲をアタフタさせる厄介者ではあるが、
周囲はそれなりに寅さんを受け入れて「あれは、いつもあゝだからしょうがない」と許している。
山田監督は、寅さんのような人間も生きていけるようなコミュニティーこそ求められているのではないか、と語る。
東北地方に、そのような人間関係のある街が戻ってくるには三世代が過ぎるころになるのでは、とも。


新型コロナウイルスの出現で、今日の東北大震災を追悼する行事も縮小して催されるらしい。

かの地に思いを馳せる一日としたい。

2020年(令和2年)3月10日(火)  大安     雨  曇り



またまた雨のお休み日。

4日の日記として中国とWHOトップを非難するような記述をした後、しばらく悩んだ。
たとえ個人的な感情であっても、「この不安を解消するために誰かの責任を追及したい」が為に、何の根拠もない記述をすることが適当だったのか、と。
削除も考えたが、そのままにすることにした。

私も、メディアの報じることに多大な影響を受けていることの証として。

新型コロナウイルスが感染拡大を広げて、今や世界中から感染者報告が為される事態となっている。
WHOからはパンデミックという言葉も出るようになった。

つくづく感じるのだが、
人類が一斉に滅ぼされるという脅威は、凶悪な兵器や犯罪人より、目に見えないウイルスのほうが可能性は高いかもしれないということ。
ウイルスの為に発症する病気は当然ながら、その為に生じる人間の不安や怖れから生じる社会の空気も危ういことだと思う。

ああ、早く感染拡大が収束に向かってほしい。


     2020年(令和2年)3月4日(水)  大安     曇り  雨                     



また雨・・・
仕事休みだが、気が滅入って何も手につかない。

新型コロナウイルスへの感染拡大や各方面の対応に関するニュースばかり視ている気がする。
今回のウイルスの発生元は中国なのに、今やその中国は自らを棚に上げて日本を感染の危険国として世界にアピールしているらしい。
何事に関しても、自らの非を認めず謝ることをしないかの国の政治姿勢のあり方に問題あり!
少し前まではそこまでの認識だったが、
今回は、謝るどころか、自らの過ちを日本になすりつけようとしているのか!
WHOのトップは明らかに中国への非難めいた発言を避けている。
彼の出身国が中国からの多大な資金援助を受けていることが影響しているのではと言う人もいる。
彼も何らかの利益を受けているのかもしれないと勘繰りたくなる。


しばらくは重い気持ちを抱えながらの日々が続きそうだ。


2020年(令和2年)3月3日(火)  仏滅         晴れ         ひな祭り



今日はひな祭り。
そんな雰囲気には浸りにくい日本列島。
新型コロナウイルスの先行きが、まだまだ見えない。

首相の要請を受けて、昨日から全国一斉に学校関係が休校。
朝の電車は成人男性の姿が殆どで、いつも見られる子供の姿はパッタリ消えていた。
しきりに頭に浮かんだのは「ハーメルンの笛吹き男」の話。
ネズミを退治したら支払われる報酬の約束を反故にした仕返しに町中の子供を連れ去ってしまったという話。
市中に子供がいないとはこんな風景か、という感想を抱いた。


社会不安の要因が一つでもあると派生する不安が次々に。
またまた新たな「買占め」の話題。
マスクとアルコール消毒液は、今回の新型コロナウイルスに直接関係する商品だが、
2-3日前からニュースになっているのはトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの衛生紙製品。

冷静になって考えれば、今はトイレットペーパーもティッシュペーパーも古紙再生の国産製品で、
リサイクルが機能している限り、今回のウイルス流行が生産に即影響するとは考えにくいのに、
人はなぜデマにのってしまうのだろう。

万が一、近い将来に不足することが現実であったとしても、
たかだか何パック何十パック買い占めたところで、
使えばそのうち無くなるときには無くなるのに。
考えるべきは社会全体への供給を確保することであり、
自分だけはと皆が考え行動に走ることこそ、自らが暮らす社会の破壊につながりそうだ。

今この事態は歴史的な事態であることを踏まえて
落ち着いて賢明に行動したい。