2015年9月5日(土) 大安 晴れ 薄曇り
雨と曇天続きで、8月半ば以降、日照時間が極端に少ないことが報じられる。
一旦公式発表された2020年東京オリンピックのエンプレムは、使用中止が決定された。
発表セレモニーで幕が下ろされて姿を見せたあのエンブレムを目にした途端、
「これはなんじゃ!こんな安直なデザインは嫌だ!」と思った直感は間違いではなかった。
今、あちらこちらで、佐野研二郎なるデザイナーの仕事に関して語られている。
いわゆるパクリ疑惑や模倣と思われる作品が、次々に掘り出されてくる。
こんなことは言ってはいけないことと知りつつ、
あえて言うならば、
あのエンブレム発表の際に初めて見た佐野研二郎なる人物の風貌も嫌いだったと、
ここで正直に告白しよう。
自信過剰と傲慢が、隠しようもなく表に出ていると感じて、個人的には拒否反応が生じた。
全てを否定的に語るつもりはないけれど、
いまの日本は危ないと思う。
たまたま時の流れの中で運に恵まれた人物たちの節操や倫理観の欠落は、
さまざまな場面で疑惑の行動となり、
ひいては社会全体の質を落としているように思えてならない。
こんなことに思いを致すときに浮かぶ言葉、
それは「ノブレス・オブリージュ(高貴なるものの義務)」。
高貴なる地位にある者、権力を行使できる立場にある者の果たすべき社会的責任と奉仕義務。
高貴であるためにも、権力者であるためにも、
その下で支える一般大衆あってのことと認識できない者は、
真の尊敬と人望は得られまい。