2014/11/27 (木) 晴れ
昨日、一昨日は雨。
薄暗くて、冷たくて、寒くて、秋の雨は気分が沈む。
もう11月も終わりに近づいた。
残すところは一ヶ月。
毎年毎年、暮れが近づくと寂しさが募る。
子供のころ(覚えている限りでは中学時代まで)、
楽しい会話の途中でも、ボンヤリしている時でも、
突然、心に底なしの穴が開いて空しさが突き上げてくることがあった。
その穴は、何をもってしても埋められない闇だった。
最近では、そうした穴が心に開くことはなくなったが、
同様の空しさだけはジンワリと心に広がるようになっている。
どちらの空しさも、その闇の先に意識するのは「死」。
子供のころは漠然とした遠い存在としての「死」であったのが、
年齢を重ねた今は、手の届く実感を伴った「死」として捉えている。
生まれることと死ぬことは、
おそらく同じ次元の出来事なのだ。
ひょっとしたら、
あちらで死んでこちらに生まれ、
こちらで死ねばどこかに生まれるのかもしれない。
生も死も紙一重。
一枚の紙の裏表。
泣いて笑って四苦八苦過ごしても、たかだか100年以内の人の一生。
執着しても詮無いことよ。
母親の口癖だった「なるようになる」とは、畢竟、至言であった。
今さらながら親の言葉の重さを知る馬鹿たれな自分。
2014/11/9 (日) 雨降ったり曇ったり 一時 晴れ
昨夜、男子フィギュア・スケートの世界グランプリ大会が中国で行われた。
そこで、日本のホープ羽生結弦選手と中国のエン・カン選手の激突事故が発生した。
その後、
両選手は試合を棄権したほうが良いのでは、と周囲に懸念されながらも、
与えられた時間を滑りきった。
特に、羽生選手の「滑るんだ!」という執念は、強く画面から伝わってきた。
曲目は「オペラ座の怪人」。
この曲目での演技は世界大会初披露の昨夜だった。
結果は、二位。
おそらく、
この成り行きを会場で目の当たりにした人々は言うまでもなく、
テレビ観戦していた人々の多くも、
深い感動を覚えたことだろう。
私もその一人。
自然に涙が滲んできた。
東北大震災の被災と今回の激突アクシデント、
不幸な出来事が羽生選手に降りかかるのだが、
彼はきっと克服してくれるだろう。
恵まれた容姿と滑らかな演技の美しさもさることながら、
人間として、羽生選手は「きれい」な人だと思った。
後遺症の憂いなく、今後も活躍してほしいと心から願っている。