2005/10/10 ()  雨         体育の日





編物の手が休められず、あとちょっと、もう少しと熱中していたら深夜になってしまった。
ふと気付くと、辺りがやけにシンとしている。

深夜だというのに向こうの国道には車の往来するライトが絶え間なく、
前の道路からは宴会帰りの酔っ払いの大声が聞こえていたのはいつ頃までだったろう。

都会の静寂は寂しさもひとしおに感じる。
田舎の夜も静かだったけれど、それとはまた雰囲気の異なる都会の静寂。
冷え込む社会を肌身に感じるような気がする。

大げさかもしれないけれど、この静けさに浸りながら、
私もまた、後戻りすることのない歴史を生きているのだと実感する。

2005/10/07 (金)  晴れ  のち  曇り  のち  雨





一つ、ひらひら花が舞う
二つ、二人の肩に舞う
三つ、見つめる瞳には
四つ、喜び満ちあふれ
五つ、いつでもいつまでも
六つ、無理せずほがらかに
七つ、仲良く暮らします
八つ、弥生の青空は
九つ、この日を寿いで
十で結ぶは永久(とわ)の縁


単なる思い付きですが、
三月または桜の咲く季節の結婚式で使えそうです。

2005/10/02 ()  晴れ





鮭は今が旬。
ということで、鮮魚売り場には新鮮な生鮭が並ぶ。
鮭に並んで、珍しく丸ごとの筋子があった。

筋子には苦い思い出がある。
30年前の新米主婦のころ、筋子のほぐし方がわからなくて長時間塩水に浸けっ放し、
中の美味しい部分が全て水に溶け出してボールの底に残ったのは皮ばかり。
それ以来、筋子を丸ごと買うことは避けて来た。

私はイクラが好き。醤油に漬けたイクラならいくらでも食べられる。
そんな話を、北海道出身の女性に話したところ、彼女はそれを自分で作っているという。
彼女の話を聞いてから、いつかは私も作ってみたいと思っていた。

それからずっと挑戦できずに過ごして来たが、今年はやってみようと筋子を買ってきた。

20年前は、訊きたくても訊ける人は近くに居ず、馴染みの無い素材を前に途惑うしかなかったけれど、
今ではインターネットという心強い助っ人がある。

今回はまず、「筋子のほぐし方」をインターネットで検索してから調理に取り掛かった。
画像入りで説明してあるサイトがたくさん見つかり、無事に筋子はイクラになり醤油に浸かってくれた。

こうして、自分には筋子はほぐせない、という私の苦手意識が一つ解決された。
よかった、よかった。


2005/10/01 ()  晴れ





明日は国勢調査用紙の回収日。

日本在住者の動態を定期的に調査して現況を把握する為の統計資料となる。
おそらく、日本ほど国の現況調査が正確に調査できる国は他にないのではないだろうか。
それは、国土が狭い、単一言語民族である、教育の義務化で識字率が高く調査票の記入に支障がない国民が多い、
古来からの戸籍制度の拡充で国民の登録が徹底している等の条件が、より精度の高い結果をもたらすと思われる。

とは言いながら、この国もかつてに比べると、その複雑さは色濃くなっているように思える。
人の動きも、不確定かつ流動的で多様性を増してもいる。
今回の国勢調査でどんな結果が出るのだろうか。