2003/12/31 (水) 曇り 大晦日
朝から台所に立って年越しの準備をしていると、
遠い昔につながる自分を取り戻すような気がする。
人が溢れる都会に暮らしてはいても、
正月準備をする私は、依然、田舎の人間なのだと知る。
垢抜けない煮物。
それは、子どもの頃に母が作ってくれていたものに似ている。
満足にこなせない「しきたり」のあれこれ。
それも、早くに両親を失い、若くして妻となった母が、
その母から学べなかったことのつながり。
でもいい、迎春のあれこれが完全でなくても構わない。
旧年に感謝の念を抱きながら、
新年を待ち望む真剣な気持ちがあるならば、
最高の年越しになるだろう。
不器用に生きる私にも、また一年が過ぎ去って行く。
2003/12/26 (金) 晴れ ときどき 曇り
『寿』の文字が入った紅白カマボコと長さ10cmの伊達巻一つがセットになって980円。
いつものカマボコ二本とバラ売りの伊達巻を買えば500円以下で済む。
スーパーの棚の前でソロバンをはじいている私。
大晦日までは、後5日もある。
今からお正月用の食品を買い揃えることもないと、
今日は、普段どおりの買い物になった。
新聞に折り込まれた花屋さんのチラシ。
お正月を飾るアレンジメントの写真が載っている。
以前は、花材を買って来て自宅で生け花するのが主流だったけれど、
今では、オアシスに挿して見栄え良くアレンジしてある飾り花のほうが手軽で喜ばれる時代なのだろう。
そういえば、街中のあのビルこのビルの前には、もう門松は立てられただろうか。
松竹梅を配した伝統的な門松を仕立てられる職人技は、ちゃんと引き継がれているのだろうか。
みんなが、新しい年を迎える為にいそいそと立ち働いている空気が満ちた、
この季節が好きだ。
2003/12/25 (木) 晴れ クリスマス
髪を染めてきた。
もう止めようか、いや、もう少し。
これを繰り返している。
美容院に行って二ヶ月も経つと、
根元から2cmばかりは白い髪の毛になっている。
そろそろ染めに行こうか、それとも、このまま白髪になってしまおうか。
今読んでいる樋口恵子さんの本にも、同じような“白髪の迷い”が書いてあった。
彼女は、国会議員の加藤シズエさんを例にひいていた。
加藤さんは、90歳を過ぎて入院したのを機に白髪になられたそうだ。
「化けの皮がはがれちゃったのよ」と、白髪になったことをそう表現されたという。
そうね、化けられるうちは化けたほうがいいかもね。
何より、髪を染めると気分がピーンと引き締まるんだもの。
明日からしばらくは、お化粧もしてみようかな。
年末年始の休暇で気持ちにゆとりがある時には、
こんなことも考えてみたりする。
2003/12/24 (水) 晴れ
テレビ放送開始から50年だそうで、
各局が50年の歩みを振り返る番組を企画放映している。
50年間の映像を見ていると、その殆どを同時代に見ていることに気づく。
かつて我々が画面で知らされたニュースの裏で起きた事が、次々に明かされる。
もうじき年末、「懐かしのメロディー」などという恒例の番組も放送されるだろう。
その中で取り上げられる懐かしい曲とは、
私たち世代が若かった頃に口ずさんだ曲になるだろう。
改めて今、
これから自分は何をすればいいのか、と問うてみる。
2003/12/23 (火) 晴れ 天皇誕生日
ニューヨーク・テロで崩壊した跡地に、世界一高いビルの建設計画があるのだという。
よくよく「強いもの」「大きいもの」「高いもの」が好きな国民性だなぁ、と思う。
上に上に伸びたいと思う傾向と、横に長く伸ばして行く傾向と、
世界における文化の違いは微妙にあると感じる。
翻って、この国はどういう傾向にあるのか?
ベクトルはどっち方向に向いているのだろうか?
ちょうど45度の角度で、斜め方向に伸びていそうな気がする。
それを『中庸』という言葉で表現すれば、これはなかなか良さそうだ。
そうした国民性を、何とか活かせないものだろうか。
2003/12/21 (日) 晴れ
走るロボットが開発されたニュースを見ました。
二体のロボットが扇子をかざして踊ったりして、とても可愛かったです。
もう二十年近く前になりますが、
「つくば万博」で、初めて二足歩行が可能になったロボットを見ました。
その時は、たくさんのケーブルにつながれて、見た目も、いかにも機械という感じでした。
歩みも覚束なかったように思います。
あれから二十年。
ロボットの研究開発は、進歩したのですね。
今日の新聞には、
ノーベル賞を受賞された小柴先生の抗議で、
削られかけたニュートリノ実験施設の建設費が認められたという記事がありました。
こうしたニュースに触れることで、地道な研究が続けられていることを知ります。
2003/12/20 (土) 晴れ 強風
冷たい風がビュービューと吹いて、
サッシの隙間から冷気が室内に侵入してきます。
さすがに冷え込みます。
日本全国から雪の便りが届くようになりました。
あと10日もすれば大晦日。
もおいくつ寝るとお正月・・・
2003/12/18 (木) 晴れ
「柿をもぐ時は、最後の一個は木に残しておくのだよ」
と父が教えてくれたのは、私が子供の頃のこと。
木の守り神さまへのお供え物として残すのだとか、
山の神様への感謝の為だとか、
定かな記憶はないけれど、
在る物を採り尽くしてはいけないという戒めとして忘れずにいる。
今日、道を歩いていると、
幾つもの実がついたままの柿の木で、
幾羽もの小鳥が熟した実をついばんでいる光景を見た。
丸い柿の実が、きれいに半円形にえぐられている。
冬場には、鳥類や動植物の餌になる物が不足する。
「柿の木の実は採り尽くしてはいけない」
という父の教えは、野生の動物との共存の教えであったことが、
大人になった今は、解る。
その柿の木からしばらく歩いた場所に、見事なピラカンサスの木があった。
びっしりとついたオレンジ色の実が目を引く。
柿やミカンなどの甘くて美味しい実が食べ尽くされると、
小鳥たちはこのピラカンサスの実をついばむようになる。
すると、こんなにびっしりとついた実も、あっという間に姿を消す。
鳥についばまれ運ばれた種が別の場所で芽吹く。
自然の循環の面白さ。
2003/12/16 (火) 晴れ 強風
「このドラマは観てみよう」
数日前からテレビで流される予告を見ながら、
そう思っていた。
【俺たちの旅「三十年目の運命」】 日本テレビ
三十年前に、出演者が若者だった頃のドラマは観ていない。
青春ドラマなんて自分とは縁のないものだと思っていた。
なぜ今回は観ようと思ったのか・・・わからない。
私と同い年の俳優が、三十年前のドラマの続きを演じる。
生きた場所、生きた過程は違おうとも、同じ時間を経てきた人たち。
「ああ、これが私と同世代!」
しみじみとした連帯感を感じる。
人生50年、いろいろなことがありましたね。
まだまだ道半ば、お互いにがんばりましょう、
ね、中村雅俊さん、同世代の皆さん。
今後の私たちは、人生という列車の車窓から、
どんな風景を眺めることになるのだろうか?
2003/12/15 (月) 晴れ
「捕まったんだって!」
「ふ〜ん」
「せまーい所に隠れていたらしいよ」
「へえ〜」
いえ、忠臣蔵の話ではありません。
今、世界を騒がせている紛争の張本人のことです。
吉良さんは炭小屋に逃げ込み、
ある新興宗教の教祖は、
人一人立ち上がれないほどの隠し部屋に潜み、
罪もない多くの犠牲を払う戦争のもとになったヒゲのおじさんは、
狭い穴ぐらに隠れていた。
どうにもこうにも・・・
逃げ隠れしなくてはならないようなことは、しないに限る。
2003/12/14 (日) 晴れ
出勤の途上、いつも信号待ちで停車する場所から、
小さなヒマワリが咲いているのが見えます。
いわゆる“ヒマワリ”ではなく、その種類なのでしょう。
細かく枝分かれした先に、直径10cmばかりの花がたくさんつきます。
今年は、遅くまで暖かかったので、つい先日までピーンと背を伸ばしていました。
先週、このあたりでも初霜や初氷が観測されてから、
心なしかそのヒマワリの茎もうなだれてきているようです。
「季節はずれのヒマワリ・・・」
その花を見るたびに、こう呟いてみます。
ヒマワリは夏に咲く、
なんて、誰が決めたわけでもありません。
条件さえ揃えば、冬にだってヒマワリは咲くのです。
でも、咲いた花はたしかにヒマワリに違いありません。
「ヒマワリの茎にヒマワリの咲く。なんの不思議があろうか」
どこかで聞いたようなセリフですね。
常識に囚われず、常識を無視することなく、
私の心が決めるままに・・・
2003/12/13 (土) 晴れ
人は、
母の胎内に宿ると同時に、
大理石の一輪荷車を与えられるのかも知れません。
その重みはずっしりと重く、
引くにも押すにも並大抵の力では足りないでしょう。
この世に生れ落ちると、
人は次々にその荷車の中に「経験」を積み込んでいきます。
どんな「経験」を詰め込もうと、
大理石の荷車そのものの重さは、どの人の物も同じです。
古い「経験」は、次々に積み重なる新しい「経験」の下敷きになり、
思い出されることもなくなるかもしれません。
溢れた「経験」は、こぼれ落ちることがあるかも知れない。
そんなあれやこれやを積み込みながら、
人はボチボチと歩いていくのでしょう。
輝いていた大理石も、
いずれは汚れ傷つくことがあります。
人はそれを磨き、傷もまろやかに修復して、
なお、懸命に荷車を引いたり押したりし続けるのでしょう。
そんな姿を、どこかで見ていて下さる方がいらっしゃって、
無言の励ましを頂いているような気がします。
2003/12/12 (金) 曇り ときどき 小雨
毎夕、仕事帰りに利用しているスーパーに
セルフレジのコーナーがお目見えして数週間になります。
お店の人が値段を読み上げながら対応してくれる従来のレジと違って、
セルフレジでは液晶画面の表示に従って操作し、
手元の台のレーザーにバーコードを読み取らせます。
まだ実験段階のようで、昨日はテレビの取材が来ていました。
「面白そうだな」と思って、もう4回くらい利用したでしょうか。
感想は・・・まだまだ改良の余地はあるかな?と思っています。
でも、慣れれば早いのです。
片方に店内カゴを置き、読み取った品から持ち帰り用の袋に収めるので、
支払い終了と同時に店を後にできます。
ただ、常時レジが混雑するわけでもないのに、
そこまでの自動化が必要なのかな?とは思います。
対面販売で、しかも、雑談まで交わしていた
昔ながらのお店の風景は、次第に遠ざかっていくようです。
2003/12/11 (木) 曇り のち 小雨
「この冬一番の冷え込みになりました」と報じられた今日、
気温の低さとはうらはらに、胸の中はポカポカと温まる一日でした。
日常、物理的に顔を合わせることのできる範囲だけで暮らしていれば、
一生出会うことも話すこともなかったであろう人々との出会い。
オンラインの信頼がオフラインで一層の信頼と親しみを増して行く、
まさにこれこそがインターネットの醍醐味でしょう。
そんな人たちと楽しい語らいのひと時を過ごさせて頂きました。
夕方、出かけようとすると宅配の方がカレンダーを届けて下さいました。
これは、インターネットが結んでくれたご縁の方が、
毎年忘れずに贈ってくださるものなのです。
美しい日本の四季の写真に励まされながら、
私は、一年間を過ごしています。
インターネットを始める前には、手紙による文通をしていました。
こちらがインターネットの通信に時間を割くようになって、
そうした交流関係にはご無沙汰の日々が続いています。
そんな友人のひとりがドイツに住んでいます。
今日、郵便受けに彼女からの分厚い封筒を見つけました。
年末年始のグリーティングと共に、
素敵な2004年用の手帳が同封されていました。
彼女も、私のことを忘れないでいてくれたのです。
もちろん、私だって彼女のことを忘れたことはありません。
ああ、こんなに幸せが重なっていいものでしょうか!
嬉しい一日でした。
2003/12/07 (日) 晴れ
ブルルルンという音と共に長野の友人から携帯にメールが届きました。
「雪が降り始めたよ。明日は雪かきしなくっちゃ」
友は厳しい自然の中に暮らしています。
その一方で私は、干した布団の太陽の匂いを心地よく感じながら、
暖房もつけずにパソコンに向かっています。
夕方には、久しぶりに真っ赤な夕焼けに浮かぶ富士山のシルエットを拝みました。
贅沢を言えばキリがありません。
今日一日が無事終わったことに感謝します。
誰に言うでもなく、独り胸の中で、
「ありがとう、おやすみなさい」
2003/12/06 (土) 曇り
来年、尾瀬に行ってみようか、という話が持ち上がりました。
「連れて行ってね」ということらしいので、
どうやら私がプランを作らなければならないようです。
登山やトレッキングには何度も参加しましたが、
私には、リーダーの経験はまだ無いのです。
さ〜て、どうしようかな・・・
これまでに連れて行ってもらった時の計画表を参考に、
独自のプランを立てるか、それとも、お手軽なツァーに乗っかるか。
ここから尾瀬に行くには、夜行バスで出発して早朝尾瀬に到着、
トレッキングが終われば、その日のうちに帰宅というスケジュールになります。
または、前日出かけて小屋泊まりで歩いてくるか。
いずれにしても、良い季節に訪れようと思えば、早めの計画が肝心です。
うまくプランが作れるかしら?
楽しみと同時に、ちょこっと心配です。
2003/12/04 (木) 晴れ
阿藤快さんという俳優さんがいます。
先日テレビで、彼が連発していた言葉が気に入りました。
それは、「なんだかなあ・・・」という言葉です。
折りしも、年末恒例の流行語大賞の発表もありました。
今年の大賞は「なんでだろう」「毒まんじゅう」らしいのですが、
個人的には、この「なんだかなあ・・・」が私の今年のフレーズです。
コミュニケーションが上手くとれない。
「なんだかなあ・・・」
働けど働けどなお我が暮らし楽にならざり。
「なんだかなあ・・・」
染めても染めても、じきに白髪が目立ってしまう。
「なんだかなあ・・・」
そんなに食べてもいないのに体重がどんどん増えていく。
「なんだかなあ・・・」
はあ〜っ、なんだかなあ・・・
2003/12/03 (水) 曇り
手芸が好きです。
ここ十数年、手芸から遠ざかっていました。
それどころではない暮らしに追われていたせいかもしれません。
ときどき材料を買って来たり、昔買い求めた材料を取り出してみたりしてはいました。
ここ数日、再び熱中しています。
数年前の編みかけのセーターを仕上げ、
ビーズの作品を5点、完成させました。
ちょっとした達成感を味わっています。
好い感じ。
手先を動かしている間は、世間の憂さを忘れています。
別に、作った作品を使うわけでもないのに、
なぜか夢中になって「きれいな物を、可愛らしい物を」作ろうとしているのです。
仕上がった作品を手にとっては眺め、箱に収め、また取り出しては眺めて時を過ごしています。
ささやかでも、喜べる時間を持てることは幸せです。
2003/12/02 (火) 晴れ
今日の晴天は6日ぶりの晴れだとか。
昨日は、会う人ごとに
「雨が続きますね」「冷たいですね」と挨拶を交わした。
そうそう、挨拶と言えばもう一つ
「もう12月ですね」「月日の経つのは早いですね」とも言ったように思う。
師走。
いつの間にやら、そんな時期が訪れていた。
イラクで、命を奪われてしまった日本の外交官お二人のご冥福をお祈りいたします。
2003/12/01 (月) 雨
インターネットに接続する為の機器が故障した。
途端に、それまでの日常に組み込まれていたあれこれから切り離されてしまった。
無理をすれば、ネット・カフェやダイヤルアップ接続などで見られないことはない。
が、快適なネット環境に慣れ親しんでしまうと、
そこまで出向いてその都度料金を払うネット・カフェは億劫に感じる。
ダイヤルアップ接続は、やはり、時間や料金の問題があり、しかも接続のスピードは遅い。
数日間、インターネット無しの生活をした。
別段不都合はない。
インターネットは、あれば便利だけれど、
今のところ、私の生活においてはまだ、
無ければ困るほどの位置は占めていなさそうだ。
インターネットの世界に踏み込んで三年目、
夢中になった当初のことを思うと、今はずいぶん冷静に考えられるようになったと思う。
「卵が先か、ニワトリが先か」の問いかけと違って、
「実生活が先か、ネット生活が先か」の答えは明らか。
インターネットも、生活の手段の一つとしてほどほどに活用していきたい。