東大美女学生同行旅行企画の何が不快か

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ある旅行会社が、

「東大美女図鑑」に載っている東大女子学生が同行してくれるという海外旅行企画を発表して話題になっています。


この話を最初に耳にした時から、漠然とした不快感を抱いています。


(セクハラ)だから?

いえいえ、それとは少し違う・・・

東大とか美女とか銘打つことに差別を感じるから?

いぃえ、それもちょっと違う・・・



そんなことをあれこれ考えていたら、

先週のフジテレビ「ワイドナニュース」でタレントの指原莉乃さんがこの件に関して発言されました。

「東大美女が同行することがどうのこうのよりも、そんな企画にのっかる女子学生が気持ち悪い」といった内容です。


それを聞いて、そうだ私の不快感もそこにあるのだと共感しました。


今日のテレビ朝日「たけしのTVタックル」でも、ビートたけしさんが似たような発言をされていました。

「そんな企画に申し込む男の顔が見てみたいよ」などと、彼独特の笑いを誘うような言い回しでしたが、

どうやらたけしさんも賛成ではないようです。


私の素朴な疑問は、

1) そもそも、客の隣席に座って何時間もの間、目的地の説明をしたり、学生が自分の専門分野の話をしたりするということは、

本当に求められているのだろうか?、

ということと、

2) 外国の目的地に到着した後、彼女たちは空港を出ずにとんぼ返りするのだろうか?

ということ。



1)に関しては、

目的地の情報収集を自分でするところから旅は始まっているのだから、そんなことは旅行者各々でやれば如何ということ。


2)に関しては、

女子学生が客と空港で別れて、その後現地観光して帰るのだったら往復の運賃は誰が持つの?

しかも、隣席に座って説明役をする行為には報酬が払われている筈だから、

この企画は女子大生にとって報酬が稼げて海外旅行の旅費を浮かせることができる美味しい企画なの?


などなど、企画に申し込む人間に対してより、

その企画に協力する女子大生の品性への疑念が不快を誘っているのだと思います。



ツアーの乗り物の中で、見ず知らずの男性と隣席に座らされて嫌な思いを経験したことがあります。

もう20年くらい前のことになりますが、

私はある大手の旅行会社の富士登山ツアーに独りで参加しました。

当日指定されたバスの座席は、50代くらいの男性の隣でした。


(厭だな・・・)とは思ったのですが、出発当初は何となく当たり障りのない会話に応じていました。


ところが、しばらくして、何やら右の太ももの下に違和感を感じ始めたのです。

それは、隣の男性が、私の太ももの下に手を差し込んできたからでした。


私は何度も、近くに座っていた添乗員の男性に目で訴えたり、トイレ休憩の際に訴えたりしました。

しかし、添乗員の男性も、その痴漢行為男性の連れの男性も、

私の「席を替えてほしい」訴えにニヤニヤするばかりで対応無しだったのです。

こういう場合、男はグルなんだなあ・・・と、

私は富士山五合目に到着するまで、吐き気をもよおしそうになる気分で席に座り続けなければなりませんでした。


その後の登山中も、痴漢男性とその友人が私の傍から離れず困りました。



今回の「東大美女図鑑」の東大女子学生が隣席で旅のお供をという企画を耳にした時、

私の脳裏に真っ先に浮かんできた過去の厭な出来事でした。



だいたい、女子学生たちが自らの本分を弁えるなら、

そんな危うい企画でアルバイトしようなんて思わずに、その時間を勉学に励まなきゃダメでしょ、

という話ですよね。


東大とか美女とかいう言葉でお金を稼ごうという発想を、卑しくてはしたないなんて考えないのでしょうかね。

「女性が活躍できる社会の実現を!」などと言われている時代に、

リーダーとして女性たちを引っ張ってくれることを最も期待されている立場の東大女子学生が、

何を考えているのか?と意識を疑われてしまうようなことをしていてはダメでしょ、

そういう話だと思います。


まあ、今更驚きはしませんが、ガックリと肩が落ちるようなニュースの一つではあります。


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このページは、tsuyuが2016年5月29日 13:07に書いたブログ記事です。

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