「一流の人は本気で怒る」読書中(2)

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以下、引用

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p.54 ~ p.55

マイナスの「考え方」が人生を台無しにする

 

「自分や社会のあるべき姿」という理想をきちんと持っていれば、「正しい怒り」のエネルギーを糧に成功できる。

ここまで、そんな話をしました。

この成功法の要となるのは、独善的ではない「正しい理想」「正しい考え方」を持っているかどうかです。

 

京セラの創業者でJALの再建でも活躍された稲盛和夫さんが説く

「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」

という成功の方程式をご存じでしょうか。

 

これは稲盛さんが自らの経験を通じて見つけた人生の法則で、

仕事や人生は、「考え方」「熱意」「能力」の掛け算で決まることを表しています。

 

「能力」は、頭脳だけでなく、健康や運動神経も含むもの。

「熱意」はそれをやり遂げようというエネルギーのことです。

「能力」と「熱意」は0点から100点ですが、

生きる姿勢や人生哲学を指す「考え方」は、マイナス100点からプラス100点まである。

 

つまり、「正しくない考え方」、たとえば「金さえあれば、何でもできる」などという考えで生きていると、

全体にマイナスがかかり、「能力」があればあるほど、「熱意」が強ければ強いほど、

人生や仕事の結果は大きなマイナスとなるのです。

 

真っ当な人生哲学、「正しい考え方」を持つか持たないかで、人生は大きく変わる。

「正しい考え方」を身に付けるということは、それほど重要なのです。

 

 

ところが、残念ながら、戦後に生まれた日本人の大多数は「正しい考え方」を教わってはいません。

学校教育から、GHQの政策により道徳などの考え方についての教育がなくなってしまったことも大きいのですが、

豊かになった半面、社会全体でも正しい考え方についての意識が低くなり、

「金さえあれば」的な風潮が強まってしまいました。

 

それではどうすれば、「正しい考え方」を得ることができるのでしょうか。

私は、「正しい考え方」を身に付けるには、昔から読み継がれてきた古典を読むことが一番だと考えています。

 

『論語』でも、聖書でも、仏教の本でもいい。

何千年もの間、人々が正しいと思ってきた考え方をまず勉強すべきです。

 

私のセミナーに通われる経営者たちには、このことを強く勧めています。

ただ、残念ながら、現代のリーダーや経営者はそういう教養を持ち合わせた人が少ないのです。

そのために、稲盛さんの人生の方程式の結果も、大きなマイナスになってしまう人も多いのです。

 

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(改行に関しては、WEB画面での読み易さを考慮して、本ブログ筆者の露草が変更)

(露草が強く共感した部分を、文中で太字にしました)

 

この本を読みながら、

そして、

過去および現在、私が抱く「怒り」がなぜ周囲に正しく伝わらないのかを考える時、

私の脳裏に浮かぶ言葉があります。

それは、

「私憤」と「公憤」という言葉です。

 

私は「公憤」として怒りを表しているつもりでも、

相手は「私憤」としての理解しか示さないのだろうということです。

 

だから、結果的に、露草は、「すぐに怒って突っかかって来るし、誰ともうまくやって行けない奴だよ」

という陰口と尾ひれのついた噂話に付きまとわれ悩まされてきたように思います。

 

いまの時代、「それは全体を見渡せば、間違っているのではありませんか!」という指摘は、

単なる他者攻撃としか受け止められなくて、言われた人間は反省するどころではなく、

ただただ「あいつに気にくわないことを言われた」という恨みになって、

機会あれば反撃してやろうという邪な結果しか生まないことが、とても歯がゆいのです。

 

互いが良識的であれば、互いを害することなく暮らす方法はあるというのに、

上記引用文中にもあるように「金さえあれば」の風潮や考え方が、

良識の価値より勝る人々のほうが多くなったことを強く感じます。

 

残念なことだし、バカ真面目な人間には生き辛い世の中だと思います。

 

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このページは、tsuyuが2015年7月17日 06:29に書いたブログ記事です。

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