2008年12月アーカイブ

月・星・富士山

| | コメント(4)

tsukihoshi.jpg

← これは12月4日午後5時の月と星。

  この画像ではハッキリしないけれど、

  三日月の左上に斜めに並んだ星が二つ。

  行きつけのスーパーの駐車場にて。

 

 

 本には四季がある。春夏秋冬の訪れとともに微妙に心も変化する。そうした心の動きが芸術作品として結晶して行くことも多い。この日本という国しか知らないので偉そうなことは言えないが、たぶん、情緒豊かに暮らせる条件に恵まれた土地に住んでいるのだろう。

 

 朝の「所さんの目がテン!」で防寒を取り上げていた。(子供と大人ではどちらが寒さに強いか)(女子高生が冬でもミニスカートに素足でいられるわけは)(寂しさと寒さの関係は)等々。子供は風の子と言われるが体の大きさの違いから蓄熱の量に差があり、やはり大人のほうが寒さには長時間耐えられる。女子高生が素足をさらしていられるのは、寒さへの慣れである。衣服は何枚でも重ねれば良いのではなく、衣服と体の間にある空気が重要なこと。そして、一番興味深かったのは「寂しさと寒さ」の関係。実験結果では、寂しい気分の時は寒さを余計に感じるということだった。

 

 こで、日本の四季。秋が深まるにつれて気分も冷え込んで行き、やがて初冬から冬真っ最中には原因に心当たりがないのに落ち込んだり沈んだ気分になったりする。やがて春の兆しが感じられる頃になると、そんな沈みがちだった気分が不思議にも立ち上がってくることが多い。

 

 「所さんの目がテン!」では、(寂しい→寒さを余計に感じる)という方向性で話をしていたのだが、(寒さが進行する→寂しくなる)とも言えそうだ。

 

20081207fuji.jpg

                    今朝の富士山→

           今年はしっかり積雪しているようだ。

 

 

犯罪被害者の話を聴いて

|

 々しいテレビ・ラジオ番組でささくれ立った心を静めるために、私は就寝時にNHKFM「ラジオ深夜便」に耳を傾けながら床に付く日が多くなった。そのまま明け方までラジオのスイッチを切らずにいることもある。深夜に目覚めた時、物静かに語りかけてくる年配アナウンサーの声に安堵する。選択される音楽も、私の心の張り詰め具合を逆なでしない。着実に進行する "老い" を意識しながらも、もう無理して若い世代の文化に食指をのばす気持ちにはならない。

 

 ・3日前の明け方、ふっと目覚めてラジオの声を耳にしたところ、そこで淡々と語られている内容に戦慄を覚えた。それは、娘を殺人事件で喪った父親の話だった。話は途中からだったが・・・

 

 る日その家族は警察から、娘さんが犯罪に巻き込まれ被害者となった旨知らせを受ける。仰天して家族で警察に駆けつける。父はその時点ではまだ(娘は傷害事件の巻き添えで怪我を負ったのだろうか)程度の想像しかしていなかったと言う。ところが現実は、既に変わり果てた姿となって警察の死体安置所に横たえられている娘と対面する運命が待ち受けていた。

 

 外にも娘の死に顔は安らかであったが、母親は見てしまった、娘の首につけられた刃物の傷跡を。父は語る「あの時、せめて布でその部分を隠す配慮が警察にあったなら・・・」と。なぜなら、その後、母親は娘の首の傷跡を見た事によるショックから精神の変調をきたす結果になったから。夜、突然起き上がり、「誰かが刃物を持って切りつけてくる!」と叫んだりするようになったのだそうだ。

 

 察における娘の亡骸との対面はあっという間で、すぐに警察官から「この後司法解剖がありますから」と促されて退室せざるを得なかったらしい。あまりにも想像を絶する事態に遭遇すると、人間は対応の思考が一時空白になりその場に立ち尽くすしかない。そんな時、次の行動のきっかけを誰かに促されるとそのままに動いてしまう。この究極の異常事態に直面したこの家族もそうだったのだろう。(あの時こうしておけば、ああするべきだった)と考えるのはずっと後になってのこと。

 

 々と事実を追って一部始終を語る男性の話は体中が凍りつくような内容であった。

 

 情不安の昨今、理由不明の殺人事件が多発している。街を歩けば、否、在宅していてさえ、いつ誰に襲われるかわからないという社会に我々は暮らしている。自分が犯罪を犯さないことは当たり前すぎるほどの人間としての心構えだけれど、一方では、いつ犯罪被害者になってもおかしくないとの心構えまでしなくてはいけないのかと、遣る方ない暗澹に心を囚われている。

このアーカイブについて

このページには、2008年12月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年11月です。

次のアーカイブは2009年1月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

2017年3月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

月別 アーカイブ