2021年(令和3年)9月22日(水)  大安    雨  曇り  晴れ

 高齢者の眠りは浅くて深夜に何度も目が覚めるという話しを見聞きしたことはある。自分はそんなこととは無縁だと思っていた。

 そんな私が、深夜2時に目が覚めて、再び寝付くことができないまま起きている。

 このまま横になっていれば再び夢の中に戻れるか…と期待したがその気配はなくて已む無く起きていることにした。

 毎夜つけっぱなしにしているラジオを消して、久しぶりに読みかけの本を読み、その後、こうして日記を更新している。

 昨夜は十五夜。8年ぶりに中秋の名月が満月と重なった日。あいにく天気予報では雲が優勢で観月できるかどうか危ぶまれたが宵の口に雲の切れ間から満月の顔を拝むことができた。

 人口の多い住宅地とはいえ早暁3時となると辺りは静まりかえっている。昨年暮れ以来既に一年半以上も続くコロナ禍でこの闇と静寂は殊更に濃く深く感じられ、まるで、宇宙の真空の世界へ放り出されたようだ。あ、それは間違いない事実だ。私が存在するこの地球だって宇宙の中の一つなのだから。

 そう考えると、やれ仲間だ友達だと人は群れることで安心したがる一方で常に一人になる不安に怯えるのは、誕生と同時に宇宙に放り出された存在の宿命なのだろう。

 所詮は灰になり土になり塵埃となって地球という星の上の大気圏内で繰り返される循環の中に漂う分子に帰する存在。

 またまた詮無いことを書き綴ってしまった。