2005/01/30 ()  曇り





映画「オペラ座の怪人」を観に行く。
最近観た映画の中では、まあまあの見ごたえ。

衣装の豪華さは、オペラを扱った作品ならではか。
歌も聞き応えあり。音楽がとても良い。
スワロフスキークリスタルのシャンデリアは見事!

ファントム(怪人)は、何故ファントムになったのか。
舞台ミュージカルでは鮮明に明かされないファントムの過去が、
今回の映画作品では取り上げられていることは特筆すべきことなのだそうだ。

顔の醜さゆえに屈折した愛情表現をするファントムに、
クリスティーヌが最後に投げかけた言葉は、観る者の胸を刺し貫く。

愛の確立の為には、
相手への信頼と自己容認という条件が揃わなければ、
自分を苦しめるだけの不安定な感情であるのかも知れない。
ひょっとしたら、
ファントムを心の中に棲まわせている人間は多いのではないだろうか?

2005/01/25 (火)  晴れ  ときどき  曇り





大江健三郎さんの文章から、
ふだん、私が何となく“感じて”いることを、
文字によって、心にストンッ!と定着させられることがある。

今日の気づきは・・・
「老人はなぜ悲しげなのか」
というタイトルの文章。

(以下 引用)

(前略)

将来、こういうことをやりたい、と思っている。
逆に、こういうことが起こってはならない。
起こりそうなら、体を張ってもとどめたい、と考えている。
それが、
やりたいことはできず、
起こってはならないことが起こりつつある。
その将来が、無念でならない。
未来にかけて、未練がある・・・・・


(中略)

若者になり、成人してからも、
私は敬愛する学者、作家が個人的に話してくださる際、
それぞれよく笑われるのであるけれども、
沈黙して悲しみをたたえた顔になられることがあるのに、
ドキリとしたものです。

そしていま、
あれは
「未来への未練」の表情だったのだ、
と気が付きます。

(後略)

(2005年1月25日付 朝日新聞から)


宇宙の観測に功績の大きかったハッブル望遠鏡が、
修理費用がかさむという理由で、
地上に落とされることになった。

こちらとあちらと、
どちらにお金を使ったほうが良いのか。
欲にとりつかれると、
夢を見る余裕さえ失ってしまうものらしい。

2005/01/23 ()  曇り





フジテレビ「あるあるU」の新陳代謝活性化情報で、
夜中の10時〜2時の睡眠が大切だと言っていた。
この情報は、以前、他の局の健康情報でも耳にしたことがある。

ふ〜ん、特定の時間の睡眠が大切なのね(フムフム)。

それから、ブロッコリーの芽がDNAを作る為の成分を多く含むのだとか。
いわゆるスプラウトというカイワレに似た野菜。

こりゃあ、明日の野菜売り場からは、
あっという間に、スプラウトが消えそうだ。

このごろ健康情報ばやりだけれど、
要するに、
バラエティ豊かに何でも食べて、
よく笑い、よく寝れば間違いない!ってところかな。
(なかなかそうもいかないけれど・・・)

2005/01/22 ()  晴れ





映画「北の零年」を観て来た。

北海道の開拓の歴史を映画にすれば、
おそらく、もっともっと長い時間を費やす物語になるのであろう。

さっと走るように表現しても、今日の映画は三時間。
それでも、最近の映画にしては長編だと言えそう。

豊川悦司扮するアシリカ、素敵だったな。

今日は富士山の三景。
左は午前9時。真中は午後5時。右は午後5時30分。

このところしばらく山とご無沙汰。
そろそろ山が恋しくなっている。

2005/01/21 (金)   晴れ  冷たい風





わたしは花を見ていました
花はわたしを見ていました

風は冷たくて
わたしも花も凍えていました

今はまだ、ほがらかに歌は歌えない
きっともうじき 春は訪れる

春になれば
おおらかに胸をはって
喜びの歌を歌いましょう

花と私の約束だから

2005/01/15 ()   雨





私は、ときどき自分のことを
「まるで、ぎりぎりまで引き伸ばしたゴム紐みたいだ」と思う。
伸ばしきったゴム紐は、手を離せば一気に縮んで、
どこかに痛い一撃を食らわしてしまいそうだ。
そう言えば以前、ゴム紐を使った見るからに痛そうな漫才もあったっけ。

伸ばしきったゴム紐の真中を切ったら、
痛いパッチンは両側にはじけるのかなぁ?

そうそう、最近は「キレル」若者が多いのだそうだ。
近ごろの若者も「ぎりぎりまで引き伸ばしたゴム紐」みたいな状態なのかしら?
極限まで伸びきったゴム紐のような感情が途中で切れて弾けて、
周囲を傷つけてしまう場合もあるのかなぁ・・・

感情のゴム紐が、
どこかに弾けて行かないように
張り詰めているのも結構疲れる。
本人も疲れるけれど、
周囲も疲れているかもしれない。

ゴム紐は緩く持って、
伸ばしたり縮めたりすれば良いものを、
その加減が掴めない。

つくづく、厄介な話だ。

2005/01/12 (水)   晴れ  午後になって風





昼前から風がふき始めた。

暮れに受けた人間ドックで指摘された個所の再検査で眼科に行く。
結果は、何事も無し。

さあ、帰ろうと駐車場に。
出口の機械に駐車券を差し込む為に窓を開ける。
開けたまま路上へ。
そのわずかな時間に、車内に吹き込んだ風が運んで来た塵が目に入った。
じきに涙で流れるものと、そのまま帰路につく。

ところが、この塵がなかなか出て行かない。
目の中でゴロゴロとあたって痛い。
「引き返して、もう一度眼科に行こうかしら」
と片目を開けたり閉じたりしながら自宅に到着。

洗面所で、何度も目を洗う。
しばらくして異物感は消えた。

人間ドックで指摘された不安が解消された直後、目に塵が入る。
結果的には大事無く済んだからよかったものの、
放っておけない事態であったなら・・・

ひとつ片付けば、また次のひとつ。
「こんなものよね、生きていれば」
などと思いながら、今日一日が終わる。

2005/01/09 ()    晴れ





ウォーキングの途中で、
車道を横断して向こう側に行こうと、
歩道に立って二台の車が通り過ぎるのを待っていた。

別に歩道から身を乗り出していたわけではない。
視界にある車はその二台だけ。
道路の見通しは良好。
二台の車が通り過ぎれば、私は安全に横断できる態勢だった。

通り過ぎざまに「ピッピッピピピー!!」と鋭い警笛。
思わず足が車道に落ちそうになるほど驚いた。

(その警笛は必要ないだろ!)と胸のうちで毒づいてみる。
(鳴らすタイミングも遅いし・・・)
(私に警告を促す為なら、もっと距離のある所で短くピピッと鳴らせば済む事だろう!)
あれこれと考えながら腹の虫がざわつく。

たしか教習所では、無駄に警笛を鳴らさないことと教わったはず。
鋭い警笛は、かえって人を驚かせ、思わぬ行動をとらせかねない。

その後、
信号待ちをしている私の目の前を通り過ぎた若者の車数台。
どの車の運転手もシートベルトを着用していない。

注意して、すれ違う他の車の運転席も注目してみると、
意外にシートベルトをしていないことに気がつく。
携帯電話を片手の若者もいる。

ルールって、何だろう?
法律って、何だろう?
「思いやり」って?
安全意識って?

*** もぉーっ!めちゃくちゃでごじゃりますがな! ***

2005/01/08 ()  晴れ  風あり





私にはきょうだいが多くて、
末娘の私が思春期を迎える頃には
相談相手や話し相手になってくれるような人物が身近にいなかった。

両親は年老いた田舎暮らしの人間で、
当時の私の時代感覚とはかけ離れ過ぎて、
思春期・青年期の私には物足りない気がしていた。

「なぁ〜に、そんなことは大した事じゃあないよ」
そのひと言が聞きたい時期に、その願いは叶えられなかった。
その不足感を私は読書で埋め、日記を綴る事で自問していたように思う。

今、自分自身が当時の親の年齢に近くなってみて、
「なぁ〜に、そんなことは大した事じゃあないよ」なんて、
自信をもって言える人などいないことがわかった。

「なぁ〜に、そんなことは大した事じゃあないよ」と言う時には、
その言葉を発する者は、その言葉を受け取る者に対して、
幾ばくかの責任を請け負わなくてはならないと思う。

それでも尚、
私は、後に続く青年たちに相談を持ちかけられたなら、
「なぁ〜に、気にする事はないよ。ど〜んと行こうよ」と、
先に生きてきた者として声をかけてあげたい気がする。

八方塞がりに思える時でも、
針の穴ほどのほころびから活路を見出せることもあることを
幾度か体験してきたから。

考えてみれば、
人は誰しも危うい薄氷の上を渡っているのかも知れない。
私の両親も例外ではなかったのだと、今になって分かる。

2005/01/06  (木)  曇り  一時  小雨





今朝、新しい発見をした。
寒に入って冷え込みが厳しくなったと思っていたら、
枯れた花の茎に「氷の花」が咲いていた。

初めて見る現象に、しばし心を奪われ見とれた。
知らなかった事を知ることは楽しい。

2005/01/05 (水)  晴れ       小寒





今日は寒の入り。
暦どおりの寒さの中、葬儀に参列。

死者は、それまで無沙汰の者や面識の無かった人々を一堂に会せしめる。
そして、
厳粛なる死という事実をもって、
この世に在る者どうしが睦まじくすることや
新たに出会うことの何たるかを示してくれるかのようだ。

「一期一会」
いつ何時失うやも知れぬ肉体と精神のあるうちに、
人と親しみ、また自らをも慈しんで暮らしたい。

2005/01/04 (火)  晴れ





新年早々から訃報が届いた。
近くに住まいしながら、お互い多忙ゆえに疎遠だったいとこ。
享年56歳。

明日は告別式。
もう現世では会えない人が、また一人。

2005/01/03 (月)   晴れ  のち  曇り





三が日、まあまあの天気で過ぎた。
今日初詣に行った弁天様の境内では、獅子舞が舞われていた。


さあ!明日からまた仕事だ。

2005/01/02 ()  晴れ





毎年参拝する神社へ、徒歩にて初詣。
途中、昨年暮れから気になっていた花の咲いている木の下を通る。
白梅が満開。

市内駅前通りに到着すると、
どこからか薪を燃す匂いと煙が・・・
見上げると、古くからこの街にある銭湯の煙突から威勢良く立ち上る煙。
「朝寝、朝酒、朝湯」は正月ならでは。
懐かしさに思わずカメラを向けた。


2005/01/01 ()    晴れ                  元旦





明けまして おめでとう ございます。