2001/08/31  (金)  雨  のち  曇り





亡夫は飛行機が好きだった。私も、飛行機が好き。
教えたわけでもないのに、親子ってどうして同じようなことを考えるのだろう。
このところ、二男が、飛行機に関心を示している。
PCで飛行機の操縦関係のソフトに夢中のようだ。

その関連で、戦時中のゼロ戦などにも興味が発展し、当時の政治的背景にまで関心を寄せている。
そして、私に質問が来るのだが、私には答えられないことが多いのに気が付いた。

日本の歴史教育は、古代史から始めるので、一番重要な近代史は教えられないことが多いということを問題にする人は多い。
確かにそれは言えていると思う。
それに、歴史的な事実を見聞きしている世代が、当時のことを語り伝えられる時間は、もう限られている。

私だって、戦後6年経って生まれたわけで、経験者の話を聞いたとは言っても記憶は薄い。
でも、ここで一念発起して50歳前後の世代が、真剣に当時の雰囲気だけでも後世に伝えていかなければ、全ては途切れてしまう。
これからは、歴史の本を少しづつ読んで、記憶を確かめながら、子供に話をしていこうと思う。

2001/08/30  (木)  曇り





ちょっと前に読んだ内館牧子のエッセーが気に入って、今度は彼女の小説「週末婚」を読み始めた。
なかなか読書の時間も取れないでいるが、これは言い訳に過ぎない。
気持ちの切り替え次第で、時間の有効活用はできる。

それでも、あれこれと充実した毎日を送れている今は、幸せと言える。

2001/08/29  (水)  曇り





蒸し暑い!

夜になって部屋を閉め切ると、蒸し暑い。湿気が多いようだ。

何事もなく、平々凡々と一日を終える幸せ。

テレビ東京、女と愛とミステリー、山岳救助隊紫門一鬼A
「北アルプス白馬連峰殺人山行・死のピッケルに隠された30年前の遭難事件!」
20:54〜22:48、このドラマを見た。

富士登山ツァーに始めて行って、登山に目覚め、登った二座目の山が白馬岳。
今思うと、登山の(と)の字も知らないで、よく登ったと思う。
思い出深い山である。

2001/08/28  (火)    曇り  





季節の変わり目の為なのか、身体がだるかったりして、体調が今ひとつの日が二・三日続く。
どこといって取り立てて病気とは思えないので、夏ばてだと思っている。
このごろ、一つ一つの動作をする時、姿勢が悪くなったと自覚している。
多分、運動をしなくなったせいだと思う。決して、年取ったからだと言い訳をしたくない。
というわけで、思い出しては姿勢を正しているこの頃。

2001/08/27  (月)   曇り 時々  雨





楽しみにしていたテレビドラマ、TBS創立50周年記念ドラマ「明るいほうへ明るいほうへ」を見た。
山口県仙崎に生まれた童謡詩人・金子みすゞのお話。

金子みすゞが見直されて、再び世に出てきたのは最近の話。
学校の教科書に取り上げられたりして、少しづつ、現代の人々に知られるようになった。

名前は忘れたけれど、ある一人の人物が金子みすゞを掘り起こし、現代に紹介したようだ。

彼女の遺した三冊の自作の詩集は、実弟の手許にあるらしい。
その複製版を、東京・恵比寿で行なわれた山口県の催し「山口文殊庵」で見たことがある。

命を絶つ決意を固めて、一人、写真館で写した写真。無言のうちに、見るものに何かを語りかける。

彼女が望んでいたものは、決して大それた野望ではなく、日々穏やかに優しい言葉を綴りながら(ふーちゃん)の成長を見守る日々だった。
そして、自らの目を通して見つけた事柄を詩に綴り、それを読んだ誰かも楽しくなれば、それで充分。

山口の女は良く耐える。耐えるけれども、納得のいかないことには、正確なことを知りたいという欲求は強い。
「何故、そうなのか」「何故、そうあらねばならないのか」
それを納得すれば、耐えることにはやぶさかではない。

同じ山口の風土に育った女として、伝わってくるものは多いドラマだった。

2001/08/26  (日)  晴れ  時々  曇り





人気グループSMAPのメンバーが、駐車違反の取締りを振り切って、車を発進させ婦警さんを傷つけた。
ファンに見つかったので、ということらしい。

「なぜ逃げる!」と叫びたくなる。

(責任)という言葉が、何の重みも持たなくなったかのような昨今、世の中は荒れていくばかり。

稲垣くんよぉ〜、君が逃げることでどれほどの影響が出るか、考えられなかったのかぁ〜?
君は、人に名前を覚えてもらうことで仕事をしているということは、その影響力という点では
名も無き一般人に比べると、より大きな責任を背負っているんだぜ。
それに、君はグループのメンバーにも責任があるんだよ!

人は、まずい状況になると逃げたくなる。
それは、わからないでもない。
ただ、50年生きてきて、その経験から言わせてもらうと、逃げて得することは何もない、ということ!

君の場合だって、ちょっと我慢して、駐車違反のキップを貰って立ち去れば良かったんだよ!

正々堂々と、正面切って責任を引き受けようとする人間は、どうすれば育てられるのだろう、この日本!

2001/08/25  (土)  晴れ





何とまあ、この暑さ!じっとしていても汗が噴出す気持ち悪さ!

昨日思い立って、今日は映画「釣りバカ日誌12」を観に行くことにした。
山口県が舞台になっている。
青島幸男扮する、会社をリタイアする男性が郷里に帰って、悠悠自適の暮らしを始める、という設定。

ちょうど開催中の「きらら博」と関連しているようだ。
久しぶりに見る宮沢りえ。彼女が演じる山口の女性が好印象。
彼女、演技がうまいのに、ちょっとつまづいて、可哀想な気がする。

理屈抜きで笑える映画で、楽しかった。

夜は、偶然にテレビの番組欄をチェックしていて、「秋田・大曲花火競技大会」の放送を発見。
二時間たっぷり、素晴らしい花火を見た。

2001/08/24  (金)  晴れ





本を読んでいると、何気ない部分に目が止まることがある。
作者は、そこに読者の目を止めようと意図していたかどうかはわからないが
読者のそのときの生活感情にピタリと照準の合う言葉に出会うと、それまで表現できなかった感情が
ハッキリとした文字となって定着する安堵感が得られる。
読書の効用の一つである。

今日出合った一節

・・・・トニーは復讐に関心はなかった。正義にさえ。正確なことだけが知りたかった。・・・

2001/08/23  (木)  晴れ





台風一過、暑さが戻ってきた。おまけに蒸し蒸しする。

病の床にある友人のことは、いつも心から離れない。
ふっと気が付くと、彼女のことを考えている。
どうしているだろう、苦しんだり痛んだりしてはいないだろうか、と。

これまでの人生、考え過ぎては、自分を窮地に追い込んできた。
考えることを止めようとは思わないけれど、最近はすこ〜しだけ、気持ちが楽になっている。
「どうしようもないことはどうにもできない」ということもある、と考えられるようになった。

とにかく、欲も得も無く淡々と生きていけたら、これ以上の幸せは無い。

2001/08/22  (水)  曇り  時々  雨  台風11号の影響





台風11号は関東地方に近づく頃には、台風の目が崩れた。
結局、四国南部と紀伊半島、愛知県で形を保っていた台風は、関東地方にはあまり影響がなさそう。

夏期休暇の残り一日を消化。
一日家にいた。

少し、気分が落ち着かないので、去年、京都で買ってきたお香をたいてみた。
良い香りに気分が安らぐ。

朝日新聞の一面に「花おりおり」という欄がある。
今日の花は「マツバボタン」。(マツバボタン)のおしべは、さわると動くのだと言う。
さっそく、ベランダの(マツバボタン)で試してみたら、動いた、動いた。
これは、知らなかった。

2001/08/21  (火)  曇り  時々  雨  台風11号接近中





今日は、職場の建物の高架水槽取り替えの為、一日断水。
昨日のうちにバケツに幾つか水を汲み置いてあったが、水道管に残っていた水で午前中は凌げた。
先日は、ちょうどお休みをとった日に、マンションの高架水槽取り替えのための断水があり
今日は、同じ理由で職場の断水。
今年は、よくよく断水に縁がある。

おまけに、雨なし異常な暑さで水不足気味の夏。水に縁のない年回りか?

今晩から明日の午前中にかけて、関東地方に台風11号がやって来そうな気配。
大きな災害がなくて、水がめが潤うことを祈ろう。

2001/08/20  (月)  晴れ  時々  曇り





台風11号は四国沖を紀伊半島に向かっている。

今晩は長時間テレビにくぎ付けになった。

19:30〜NHK・クローズアップ現代「2001年夏・なぜ続く北冷西暑」
今年の日本は北が異常に寒くて、西が異常な暑さだという。
北の寒さは、北極圏の寒気の乱れ、西の暑さはインド洋上の雲の位置のせい。
地球はひとつ、どこかで異常があると、離れた地域に影響する様子がよく分かった。

引き続きNHK・ノンフィクションドラマ「遭難」第1部・第2部。
1964年1月、秋田県立大館鳳鳴高校の生徒6人が、青森県の岩木山で遭難、4人が死亡した山岳事故のお話し。
出演者は、現在の鳳鳴高校生徒や地元の人々。
インタビュー部分が少し聞き取りにくい難点はあったが、食い入るように見た。
新聞の番組紹介でも「非凡」と紹介されていたが、見応えのある番組だった。

以前読んだ何冊かの冬山遭難の記録を思い出す。そして、自らも数回経験した冬山のことを思い出す。

深い雪をラッセルする。わずか数メートルで、もう足も上げたくないほどになる。
でも、この雪をかき分けて進まなければ、麓に辿り着けない。
寒さは疲労を倍に感じさせる。「どうして、冬山なんかに来たんだろう」と後悔したりする。
でも、無事に下山してしばらくすると、またもや行きたくなる。

冬山は魅力がある、しかし、恐くもある。

2001/08/19  (日)  曇り  時々  晴れ





大型台風11号が接近しているらしい。
今日の空は怪しい雲が広がる。

短いお盆休みの人は、もう既に木・金曜日から仕事が始まっている。
長い休みの人も、明日からは平常の生活が待っている。
帰省から帰ってくる人の混雑も、今日が最後だろう。
私も明日からは仕事。忘れないように起きて、出勤しなければ。

2001/08/18  (土)  曇り  一時  雨





知人から電話。「今晩のサッカーのチケットがあるけれど、行きませんか?」
久しぶりにサッカー観戦をする。(柏レイソル)VS(横浜Fマリノス)

柏レイソルは、ホーム競技場が二ヶ所ある。
以前から使っている(日立サッカー場)。ここは狭いけれど、選手が近くに見えるし交通の便が良くて、観客には評判が良い。
もう一ヶ所は、柏市に新しくできた県立の公園の中にある(総合競技場)。
(総合競技場)は、広くて新しいのだけれど、交通の便が悪く、競技選手が遠くでプレーすることになる。

以前から、この二ヶ所のどちらを(ホーム)にするかの論議があることは知っていた。
サポーターや多くのファンの支持は(日立サッカー場)、オーナー会社と柏市の意向は(総合競技場)。

今日、観戦に行き、サポーターの用意した垂れ幕を見て、「ホーム移転」問題が未だに解決していないことを知った。
会社は、ファンの希望を無視して(総合競技場)への移転を決めようとしているらしい。
サポーターの怒りが、垂れ幕に爆発していた。

私の個人的な意見は、(日立サッカー場)が良い。
あの狭さが、選手とファンを近しい間柄にしていると思う。

因みに、今日の(柏レイソル)は、0−1で負け。
選手も落ち着かないんじゃないだろうか。

2001/08/17  (金)  晴れ





ベランダで洗濯物を干しながら、ゼラニウムの鉢が気になった。
このゼラニウムは、こぼれ種から芽吹いたもので、一年目になる。
普通、ゼラニウムは挿し木か、鉢物で買って来る事が多く、種から育ったこのゼラニウムは、ちょっと可愛がっている。
それが成長して、直径12−3cmの鉢の中で窮屈そうにしている。

このところ鉢物の整理をしていなかったので、洗濯物を干し終えて、早速、植え替えにとりかかった。
二本のゼラニウムを60cm長さのプランターに移す。

作業を終えて水遣り。
今年は、もう花をつけないままだろうか。

午後、お寺さんに塔婆をいただきに行く。
去年は、いくら探しても我が家の分が見つからなくて、急遽、書いてもらった。
今日、出かける時に予感がした「今年もかも・・・」
予感的中!
何ということ、二年連続なんて・・・
この様子でいくと来年も、ってことあり?何しろ「二度あることは三度ある」と言うくらいだから。

2001/08/16  (木)  晴れ





どこかに出かけた時に、お土産を買うことは極力避けるようにしている。
家族の食が細いことが大きな原因。
買ってきても、結局、自分で消費することが多かった。

今回の帰省では、今までになく、楽しくお土産を選んだ。
瀬戸内と言えば海産物。山口県なら、絶対にかまぼこ(白銀・秋芳)。
それに外郎は(豆子郎)(原要)と思っていた。

かまぼこは、昔ながらの物があったけれど、(豆子郎)がない。
お店の人によると、その会社は経営の失敗で、今は、外郎の生産をしていないのだと言う。
こうしてみると、年月を経ても同じ品物を提供するということは、大変なことが分かる。
消費者としては、「あれが欲しい」と思うのに「今はもう無い」と聞くと寂しい。
結局、他の製造所の外郎を買ってきた。

新しい名産品もできていて、少量づつあれこれ買って、結局、片手に一荷物増えてしまった。
今回は家族で、「おいしい、おいしい」と、早々に消費してしまった。

2001/08/15  (水)  晴れ





帰省三日目

ホテルをチェックアウトして、甥っ子の家へ。
その足で、実家のお墓参り。
途中で車を降りて、昔通った道を思い出しながら、山の中の墓地へ。

ふるさとの山は、今では、色とりどりのパラシュートが空中散歩を楽しむ基地になっている。
お墓に向かう途中が、ちょうど着地地点になっていた。

瀬戸内海を眺めながら、地元で捕れた魚料理で昼食。
午後は、岩国まで見送ってくれた姉と、あわただしくおしゃべりをして別れる。

JR広島駅から空港へ向かう途中、小雨がぱらつく。
PM8:15広島空港発JAL176便で、羽田着PM9:20。

さほどの混雑もなく、無事に帰宅したのはPM11:00。

たっぷりふるさと3日間の旅だった。

2001/08/14  (火)  晴れ





帰省二日目

AM8:30、友人が車で迎えにきてくれて、もう一人の友人と錦帯橋で合流。

それから延々PM4:30まで、少し歩いては座り込んでしゃべり、また歩いては座ってしゃべり
歩いている間もしゃべり、その合間には、あれを食べこれを飲み、ひたすら口の忙しい一日。
顔を合わせて、お互いの体温を感じながら会話する大切さを実感。

友人の車で送ってもらって、クラス会の会場となっている同級生のお寺へ。

30年ぶり、でも、しっかり見るのは35年ぶりの同級生の顔。
分かる分かる、みんな面影がある。

誕生日が近くて、お産婆さんのとりあいっこをしたと聞いている(さっちゃん)
4月生まれでいつも落ち着いていて、クラスのお姉さんの雰囲気だった(Kさん)
相変わらず理論派の(むねちゃん)
喧嘩しながら遊んだ(よーちゃん)(まさるちゃん)(しんちゃん)(みねちゃん)
今は、広い家に一人で暮らしているという(ちえちゃん)

柿の木から落ちてできた(よーちゃん)の頭の傷も確認した。
(しんちゃん)は、相変わらず愉快で、「柱松」の打ち手の名手。
(まさるちゃん)は、私のトレードマークだったホクロが無いことに目ざとく気づくし・・・

な〜んだぁ、みんな、ちっとも変わってないじゃん!!

それにしても、私の印象(恐い女親分)だったというのは・・・
(よーちゃん)は「あんたは、惚れたはれたという話とは縁のない人じゃったから」と言うし・・・
あのころの思い出のほとんどが、男の子としゃべっていたことや、喧嘩したことばかりというのも・・・
みんな当たっているだけに「ちょっと、ちょっと〜」と思いながらも、自分を再確認。

みんな温かかった。星もきれいだった。

夜ふけて、ホテルに帰ろうにもタクシーがない!
「送っていきましょう」と申し出てくれた(Kくん)の車で、無事にホテル到着。

中学当時から変わらず穏やかで真面目な(Kくん)に
相変わらずおしゃべりでこわもての私が送ってもらうというのも、
何だか不思議な組み合わせ、と思いながら、ちょっと嬉しかったりして・・・

(Kくん)は、「人は死んだら土に還る」と中学校の国語の時間に言ったことを覚えていてくれた。
(Kくん)、それが、私の原点です。
その思いを胸に、今を生きています。

自分が(どういう土地で生まれ育ち)(どんな人たちと子供時代を過ごしていたのか)楽しい再確認のひと時だった。

2001/08/13  (月)  晴れ





帰省一日目

13:45 羽田発JAL173便、広島行き。

搭乗手続きなどの余裕をみて羽田まで2時間、機内1時間、広島空港からJR広島駅まで1時間、在来線で広島ー岩国1時間。
新幹線だと7時間、空で移動しても陸で移動しても、遠いことに変わりはないことを実感した。

今年、山口県では「きらら博」が行なわれている。
そのせいもあるのか、行く場所行く場所が、これまでになく整備されているように感じた。

ホテルに到着して、早速、友人と会っておしゃべりをした。

2001/08/12  (日)  曇り  一時  小雨





朝、シトシトと雨が降る。地面が湿る程度。
こんな雨では、水不足には何の解決にもならない。
蒸し暑さが増しただけに終わる。

身辺の片づけをする。
パソコンに夢中になっていた間に、たまった事が多々ある。
このところ、やっと、パソコンを生活の一部として、平熱で向かえるようになった。

午後、買い物とお墓参り。
お墓も、建てて15年を過ぎるので、一部に傷みが生じていた。
盆開けには、墓石やさんに相談に行こう。
年々、お墓の前で祈る時間が長くなっている。

2001/08/11  (土)  曇り





今にも降りそうに曇りながら、雨は降らない。
湿気が多いのか、体調は今ひとつ、と言ったところ。

片付けることがありそうで、なかなか片付かない。

それでも、今日は、エッセイの通信課題を、ひと月遅れながら、清書して投函した(ヤレヤレ)。
まだ、今月分がある。締め切りは20日。何とか間に合わせよう。

2001/08/10  (金)  晴れ





正午、北柏駅で友人と待ち合わせて「岩波ホール」へ。
水道橋駅で、出口を間違えて、ちょっと遠回り。

「山の郵便配達」、期待にたがわず、じっくりと鑑賞するに足る作品。
あの風景は、いつかどこかでお目にかかったもの。
きっと、故郷の光景。とは言え、現在の故郷ではなく、私の記憶の中の故郷。

野山を駆け回り、文化とは程遠い生活環境の中、山の向こうの生活に憧れていた子供時代。

室生犀星の「ふるさとは 遠きにありて 思うもの・・・」の一節が思い浮かぶ。

過去を懐かしむことで、現実を否定する事は避けたいし、そうするつもりもない。

しかし、良い風景を見て、気持ち安らかな一日になった。

2001/08/09  (木)  曇り  のち  晴れ





今日も涼しい一日。
雲はあるけれど、降りそうで降らない雨。

スーパーやお花やさんに、お盆の品物が並び、そろそろお盆休みの雰囲気がいっぱい。
「迎え火」セットとでも言うのだろうか、マコモや提灯、お供え用の蓮花の造花、等など・・・

仏事のしきたりが、未だによくわからない。
ナスの牛やキュウリの馬も作らなければならないのだろうが、新盆供養以来作っていない。
キュウリとナスを賽の目に切り、生米をまぶしてお供えし、そこに、水を張ったコップを置く。
その水にミソハギの花を浸し、お供えの野菜に水を振りかけて、仏壇を拝む。
そんな説明を、お寺さんから聞いた。

風習やしきたりを、子供に伝えられない私である。

2001/08/08  (水)  曇り





やはり出てきた「水不足のニュース」
関東地方の水がめが干上がっているという。
やっぱりね・・・これだけ雨なしデーが続いて、水の心配がなく過ごせるわけがない、とは思ったけれど・・・
利根川からの取水制限10%実施だそうだ。

雨、雨ふれふれ・・・

2001/08/07  (火)  立秋   曇り  





今日は立秋、と思ったら、いきなりの涼しさ。
何でも(いきなり)とか(突然)とかいうのは、なるべくやめて欲しい気がする。

徐々に、徐々に・・・そう、これでなくっちゃぁ!
だって、びっくりするもん!

ついこの間まで、「どうなることか!」と思うような暑さだったのだから、
いきなり、こんな涼しさが訪れては、不安が募る。

まぁ、このまま秋が来るわけないから、いずれまた、暑くなるんだろうけれど。

PM8:00〜8:45、NHKで(美空ひばり)の歌特集を見る。
女優・奈良岡朋子さんの言葉「目から消えても、心からは消えない人です」と。
彼女とひばりさんは、友人関係だったという。

2001/08/06  (月)  曇り





人に思いを伝える難しさを抱えて、ひとり、鬱々と過ごしていた。
ジタバタとしてしまう自分にも嫌気が差していた。
こんな時いつも「どうせ、おまけの人生さ、いつだって降りる覚悟はできてる」なんて、自分に嘯(うそぶ)いてしまう。

でも、本当に降りる覚悟はできているのかと言うと、そうではないのだろう。
覚悟が決まっていないからこそ、ジタバタと、あがいてしまうのだと思う。

本当は、心穏やかに癒される日々を送りたいと願っている自分から、むりやり目を逸らせようとしているんだろう。

決して強くは無い、悟り切れてもいない自分のことは、自分が一番良く知っている。

「捨てる紙あれば、拾う紙あり」・・・おっと、違った、「捨てる神あれば、拾う神あり」。
感謝の気持ちで一日を終わる。

2001/08/05  (日)  曇り  のち  晴れ





何気なく、新聞のテレビ欄を見ると、PM4:00から「富士登山駅伝」の放送があるという、早速スイッチ・オン。

世の中に凄いものは間々あるが、この富士山を駆け上り、駆け下りる「富士山マラソン」のすごさは
富士山を登ったものでないと実感できないかもしれない。
毎年、ゴールまでを、4時間弱で往復する駅伝。
歩いて登山すれば、河口湖側の五合目からでも、7−8時間はかかる。

初めて富士登山ツァーに参加した時が8月2−3日。
そう言えば、下山の時に「今日は富士登山駅伝やってるらしい」という声を聞いた。
毎年、8月3日がその日なのだろうか。

今日のテレビ映像では、中腹辺りでは霧がかかり、ときおり雨も降っていたが、頂上付近は晴れ。富士の頂上は、やはり、雲の上らしい。

下山の斜面には、一面(オンタデ)が咲いている。火山礫の斜面に咲く、唯一の花。
富士山の(オンタデ)は、印象深い。

2001/08/04  (土)  曇り  一時雨  夕方晴れ





手賀沼花火大会

朝、曇って辺りがもやっていた。朝早く、お湿り程度の雨。
今晩の花火は、何年か前の(霧の中の花火)と同じになってしまうのではないか、と心配した。

午後から、天気は持ち直し、花火は予定通り行なわれた。

PM7:00打ち上げ開始。
北柏駅を通り越して、手賀沼のほとりの「ふるさと公園」まで歩いて行く。
若い人たちの姿が多い。浴衣姿の娘が目立つ。今年は、各地でミニ浴衣が流行ったらしいが、今日は、私は、見かけなかった。
浴衣も様変わりで、柄といい、生地といい、帯の結び方といい、みんな新しい感覚。
呉服業界も頑張っているのか。良い傾向だと思う。みんな可愛い。

我孫子、沼南町、柏市の三会場で同時打ち上げ。各会場に、一杯の人出だったはず。
先だっての兵庫県明石市の花火大会の事故以来、警備の厳重さが印象的。
それにしても、あれだけの人々、どこから見物に来たのだろう・・・

2001/08/03 (金)   晴れ





年に一度の人間ドック。
ここ数年、偶然にもドックのたびに、クリニックで顔を合わせていた友人は、今、闘病中。
いつ、何があるかわからない、人の生の不安定さを思う。

せめて、自分の気持ちに正直に、無理をしないように、そっと、そっと生きていよう。

2001/08/02  (木)  曇り   涼しい  





新聞を読んだ。

昨日(8/1 PM 4:00)富士山山頂で倒れている男性が発見された。
どうやら、雷に打たれた様子。亡くなっていたそうだ。
腹部の服が焦げていた、ということなので、ベルトのバックルにでも落ちたのだろうか?

雷は恐い。自らは経験していないけれど、あれは電気だから、やはり恐いと想像がつく。
水分の多い伝導体の体を一瞬にして通り抜けられたら、ひとたまりもないだろう。

以前、電柱作業をする夫を持つ友人から、感電の話を聞いた。
彼女のご主人が、作業中に感電した、という話。
幸いにも右手から右足に電気が通り抜けたために、一命を取り留めたという。
体の内部の、電気が通った後はやけど状態だそうだ。

事件から日数が経っているが、12歳の少女の「手錠殺人事件」
彼女の家庭事情がわかってくればくるほどに、この世に生を受けながら、幸薄かったであろう少女の身の上に思いを寄せている。

2001/08/01  (水)  晴れ  夕方 遠雷





いつも通る団地の、道路わきの植え込みのつつじが枯れ始めた。
続く猛暑、カラカラ天気に、とうとう耐え切れなくなったようだ。
そこは、美しいケヤキの並木道。団地ができて20年、立派に育ったケヤキが、涼しい日陰のトンネルを作っている。
そのケヤキの葉の色も、心なしか弱弱しい。

雨が待たれる